サハギン族
https://gyazo.com/5c18ac7b42bd26a68d9d06ff328f7c5e
アルデナード小大陸西部のバイルブランド島沖にある蒼茫洋と呼ばれる海域に海底都市を築いて暮らす海洋民族で海神リヴァイアサンを崇めている魚人族だ。外見的特徴はまぶたがなく、全身は鱗に覆われており、頭部や背中などに鋭いとげのある鰭を持っている。手足はひょろ長く、筋肉隆々という訳でもないが水中で水の抵抗の中で暮
らしているためしなやかで強靭な肉体をもつ。水の中でも呼吸が可能で、貝殻や海藻でできた原始的な武器や防具を身につけているものの、個体によっては魔法を使う者がいたり、ユミールを利用したバリスタを製作し使用したり、騎乗生物も従えるなど知能レベルは決して低くないが、粗野で粗暴性質を持つ。
民族文化としては、「蒼茫の母」と呼ばれる唯一無二の「女王」である個体が産卵を担い、勇敢な戦士であると認められた雄だけがその卵をもらい受け、自身の子として孵化させ育てる権利を持つ。従ってサハギン族全体で見ればアリやハチのような女王個体を頂点とした階級社会と言えるが、実際の生活単位である群れで見ると雄個体を頂点とした家族社会のような生活を送っている。このことから、サハギン族が産卵地と呼ぶ場所は実際に「産卵が行われる場所」という意味ではなく、「女王より賜った卵を孵化させて育てる場所」という意味のようだ。また子供を「育成地」で育てる習わしもあるが、恐らく「産卵地」で一定程度育った幼生は「育成地」に移され、生活に必要な知恵や技能を教えながら育てられるの者だと考えられる。また、基本的には漁で仕留めた魚を主食として暮らしているのだが、効率的に漁獲量を確保するために漁船を襲うこともしばしばある。そのため海の都リムサ・ロミンサの民にとっては、洋上で船を襲う彼らは忌むべき存在であり、また領有地をおびやかす存在として長らく敵対してきた。
現にサハギン族は領土拡大の為、度々リムサ・ロミンサ領への上陸を企てており、第六星暦末期には信仰するリヴァイアサンを召喚し、大戦力で戦いを挑んできた。しかし、リムサ・ロミンサ政庁に雇われた傭兵団「海雄旅団」により、リヴァイアサンは浅い入り江に誘き寄せられ、自由を奪われて討伐された。
その後、第七霊災によりそれまで使っていた産卵地が壊滅的な被害を受けたため、種の存続を賭け新しい産卵地として土地を確保するため、ハーフストーン一帯へと再び侵攻しリムサ・ロミンサと交戦、リヴァイアサンを再召喚した。その際、リヴァイアサンが起こした「大海嘯」により西ラノシアのハーフストーン一帯は水没させられ、地形が一変してしまうほどの大きな被害を受けた。これにより、現在は遠浅の岩場と化したハーフストーン一帯を上陸してきたサハギン族が「サプサ産卵地」と呼んで実効支配している。
https://gyazo.com/10343d2627f4d198035a99d346995d22
また第一世界にもサハギン族は存在し「オンド族」と呼ばれている。元々はノルヴラントの南洋に住んでいたが光の氾濫に追いやられ、生き残りがテンペストの海底遺跡へ流れ着き住み着いている。
種族・民族図鑑~Ethnic Encyclopedia~