ゴブリン族
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香草入りのマスクを被り、人の半分ほどの背丈しか持たない。100年に一度の大巡礼に民族総出で出ていたため、エオルゼアでは姿が見られなくなっていたが、大巡礼が終わり戻ってきたらしく、今では各地で姿を見ることができる。種族的には手先が器用かつ研究熱心。高度な技術をもっており、ガレマール帝国の魔導技術とも異なる、独自
の技術体系を発展させていて、爆弾を用いる蒸気仕掛けの人型兵器を展開するなど高い技術力が垣間見える。中には工房を構えたり、マテリアに関する技術を持っている者もいる。彼らは人間から見ればガラクタのような物でも収集する癖があるのだが、彼ら曰く魂が宿る物を収集しているのだという。そういった物は不思議な力を導く効果があり、ゴブリンのみが見分けることができるらしい。
また、商才のある民として知られており、リムサ・ロミンサでは交易商人として訪れている姿が確認できる。独自の言語も持っているようだが人との交流があるゴブリン族は日常的に「共通語」を使用するが、ふたつ以上の単語を融合させ、独自の言い回しを作るため、他種族からする何を言いたいのかさっぱりわかりにくいことがある。これは彼らの個人名にも当てはまり、複数の語を組み合わせた奇妙な名が多い。なお名前の末尾には、雄の場合は「ix」、雌の場合は「ox」という語を付随させる。これらには「美男」、「美女」といったような意味合いがあるようだ。
ゴブリン族の社会構造は他の獣人と大きく異なり、多くはどこか一ヵ所に本拠地を構え、階級制の集権社会を築き、本拠地とその周辺拠点から離れないものだが、対してゴブリンは本拠地も身分差も持たない完全な個人主義で、それらに束縛されることなくあらゆる地域に足を踏み入れることが出来る。これら縛りのない社会性と、憎悪ばかりに囚われない柔軟性から来る行動力が人間にとってより身近な存在にしているのだろう。その他、意外に文化的なのが食文化で人間たちが食する料理の中にも、ゴブリン料理を見受けることができる。もちろんそれらは高級とはほど遠いものだが、ゴブリンの調理技術が人間の味覚に耐えられるレベルにある証拠である。ただし大量の爪を煎じて淹れた腐茶のような人間には聞いただけで気持ちが悪くなるようなものまであるので、ゴブリン料理の全てが人間の味覚に合っているとは言い難い。
人間の社会に近しい位置に社会を構築し、友好的な部族ではある。しかし少数だが強盗や密猟などの犯罪行為に関与したり、周辺の街道を通る者に襲い追いはぎのような行為をしたり、密猟団「クァールクロウ」と密猟品の取引を行ったりしている者もいるようだ。
種族・民族図鑑~Ethnic Encyclopedia~