コルシア島
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レイクランドの西方にあるノルヴラントで最大の島であり、その大半をコルシア島南部の海上にせり出して造られた快楽都市ユールモアが領有している。島は南部と北部をブライトクリフ断崖と呼ばれる落差100mを超える巨大な段差が分断していて、段差の上は「トップラング」、段差の下は「ボトムラング」と呼ばれている。ボトムラングは吹きあがってくる海風こそ強いが総じて気候は安定していて、小麦を始め様々な農作物が作られている。ボトムラング西部地域には小麦を挽くための大きな風車が数基作られている。
一方北部のトップラングはブライトクリフを見てわかる通り岩の地盤となっていて農産業には向いておらず鉱物資源の採掘が主な産業となっている。トップラングには鉱物資源の採掘や加工が得意なドワーフ族(原初世界ではララフェル)が集落を作って暮らしていて、かつてはユールモアとの交易も行っていた。またトップラングの北部はグルグ火山などを有するドヴェルガル山脈へと続いている。
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ドンヴァウスリーを国家元首とする快楽都市ユールモアはかつては強力な軍隊を保有し、罪喰いとの戦いの先頭に立っていた国であったが特異な能力を持つドンヴァウスリーの治世になり罪喰いに襲われる事のないユールモアに安全を求める富裕層が殺到した。街の構造も富裕層である自由市民が暮らす城郭部分と街に入ることすら出来ない労働階級の者が暮らす貧困街とに分けられる。このユールモアにおいてヴァウスリーの権力は絶対であり、ヴァウスリーが法であり、秩序とされる。ヴァウスリーの能力とは「罪喰いをペットのように従えることができる」能力であり、それこそがユールモアが罪喰いに襲われることがない理由なのである。ドンヴァウスリーは罪喰いに襲われないという安全を担保することで絶対の権力をもっているのである。ドンヴァウスリーが何故そのような得意な能力に目覚めたのか、その理由は彼の父親が統治した時代にあった。部下の不満に疑心暗鬼になったヴァウスリーの父親はその治世を磐石にするため怪しげな人物が囁いた秘術をまだ胎児であったヴァウスリーに施してしまう。そのことで産まれてきたヴァウスリーには罪喰いをペットのように従えるという特異な能力が備わっているのである。