コウジン族
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紅玉海に古来より棲まう海洋民族で亀をルーツに持つことが一目でわかる容姿をしている。背中に大きな甲羅を背負い、水中での活動に長け、豊かな海の恵みを糧として暮らしてきた。物に宿る八百万の神を信じており、その依り代となる名品や逸品の類を集めることに余念がない。商才に富み、他種族との交流も多い。魔法技術を使用して
水中で割れることがなく、ずっと空気を溜めておける大きな泡を作ることができ、紅玉海の海底に巨大な泡を作り、「碧のタマミズ」と呼ばれる集落を築いている。
コウジン族は大きく紅甲羅と碧甲羅の2派に分けられ、紅甲羅はガレマール帝国侵攻の折に早々に帝国と手を結ぶ事を選んだ一派で、現在は帝国の傭兵のようなポジションに落ち着いていて、そのため、東方地域の現地民に対しては攻撃的かつ高圧的な態度を取る。一方、碧甲羅は帝国と手を結ばなかった一派で、表立って帝国に敵対している訳では無いが従ってもいない。現地民とも良好な関係を維持しており、クガネ等の遠方とも商取引をしている。
紅、碧、どちらも基本的に「世の森羅万象を織り成す八百万の神」を祀っているという点は変わりがなく、神々は古き物や逸品と呼ばれる物、いわくつきの物に宿ると考え、そういった神が宿るためにふさわしい物を収集するのを民族的な使命だと認識しており、そのため現在の支配勢力であるガレマール帝国を敵に回してしまうと収集作業に不都合が出るため、紅甲羅は帝国軍と手を組むことを選んだ。但し、帝国はあらゆる信仰を認めていないため紅甲羅は、単に金稼ぎのために協力しているという体裁をとっている。
また、物を集める手段にしても違いがあり、武力に頼って収集する紅甲羅に対して、碧甲羅は交易や商売によって集めてきたのだが、紅甲羅の悪評が商売の邪魔になっている現状については好ましい状況ではないと考えている。なお、元はコウジン族全体で維持管理していた宝物庫は、帝国と手を結ぶか否かで両派に亀裂が入った際、紅甲羅にほぼ全て持っていかれてしまった。