クリスタルタワー
5000年前、始皇帝ザンデが組織した魔導師団による圧倒的な魔科学をの力でイルサバード大陸を統一し、始皇帝死後も帝都のある銀泪湖湖畔に「シルクスの塔」を建て太陽の力を利用するなど栄華を極めた古代アラグ帝国。
だが、流れのない水が腐るように栄枯盛衰は世の習い。全土統一から永い永い平穏な時を経て、人品は惰眠を貪り退廃し、飽食は国力と精神力を奪い、その力は下降の一途を辿っていた。
始皇帝の死から1000年が経とうとした頃、現状を嘆いたアラグ帝国出身の稀代の天才魔導士アモンは腐り切った現状を打開するため始皇帝を黄泉の国から呼び戻し、強きアラグ帝国を復活せる事を目論み実験研究を始めた。
果たしてアモンの力により復活した始皇帝はアモンの目論み通り国を引き締め軍紀をただし、南方大陸メラシディア侵略に乗り出す。先住種族である竜族との戦いにおいて七大天竜の一翼バハムートを討ち取り、三闘神を顕現させ蛮神の力で対抗するメラシディアに対し、蛮神を捕らえる技術を編み出し三闘神を封印した。メラシディア劣勢の中、闇竜ティアマットが蛮神としてバハムートを顕現させた。ザンデは一度は蛮神バハムートに手痛くやられたものの、ヴォイドの魔王「暗闇の雲」と契約し、妖異の軍団を大量に呼び出し再戦。エーテルを枯渇させ、蛮神バハムートを弱らせた上でオメガを利用し蛮神バハムートをも捕獲してしまった。
メラシディアとの戦いを大いに楽しんだザンデだったが、いざ勝利してしまうと彼の胸には虚無しか残らなかった。
https://gyazo.com/6a41c8adc319286dbb5bf54014dbe3dc
虚無に囚われた彼は「暗闇の雲」をこの世界に呼び出し、全てを無に帰すという思想に傾倒する。
ヴォイドから暗闇の雲を呼び出すための膨大な力を得るため、捕らえたバハムートを封印し、月の衛星ダラガブとした。
ダラガブを起動し、いよいよ暗闇の雲を召喚しようとしたその時、シルクスの塔ことクリスタルタワーを支える地盤が膨大なその力に耐えきれず崩壊。かつて無いほどの大地震と地殻崩壊を引き起こしクリスタルタワーは地中へと沈み始めた。所謂、土の災厄「第四霊災」だ。
地下深くに沈むクリスタルタワーの中でアモンは塔に時間凍結の魔法を掛け、第七霊災の地殻変動によりクリスタルタワーが再び地表に現れるまで、地中深くで永い眠りに着く事となる。