ガレマルド
3大州を蹂躙し、ハイデリンに存する全ての国々にその名を轟かせた覇権国家ガレマール帝国の前身、辺境の小国ガレマール共和国が領有していた寒冷地域。現在はガレマール帝国の帝都が置かれている。魔法文化のないガレマール帝国はそれに代わり青燐水を燃料とする魔導技術がこの半世紀で急速な発展を遂げており、帝都ガレマルドは他の地域では見られないような自動車や地下鉄まで走る近代的な都を築き上げていた。
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かつてガレマール共和国の殆どを占めるガレアン人は元々イルサバード大陸南部の沿岸地域コルヴォ地方に暮らす温厚な民族であったが、異民族の侵略により大陸北東部、永久凍土に覆われたトール山脈に程近い寒冷地帯へと追いやられ、そこを領地としてひっそりと暮らしていた。だがガレマール共和国は一人の男の出現により激変いくこととなる。
16歳で軍に入隊後目覚ましい功績を上げた内気な一兵卒に過ぎない男「ソル」は24歳で軍団長になると魔導技術でガレマール共和国に技術革新をもたらした。魔導技術の軍事導入によりガレマール共和国を強大な軍事国家に仕立て上げ「懐かしき故郷(ロクス・アモエヌス)の奪還」を掲げたソルは民衆の強烈な支持のもと最高指導者である独裁官に就任すると軍事力による国土の拡大を図った。
ダルマカスやボズヤ侵攻などに続きロクス・オモエヌスの奪還も成功させ、イルサバード大陸統一をなしたソルは「皇帝(Emperor)」を名乗り、帝政転換を宣言。ガレマール帝国の初代皇帝となり、東州への進軍を開始する。その間彼は、永久焦土ザ・バーンの惨状を例に挙げ、蛮神は星の脅威であると説いた。「魔導技術による先進文明をあまねく世界の隅々まで伝え、野蛮な宗教を信じる蛮族を高みへと導く」という高邁な理想を掲げる事でガレマール帝国の侵略戦争を正当化させた。
ドマを属州とした彼は更に西州エオルゼア侵攻に着手する事となる。クーデターに乗じてアラミゴを属州とすると更なる侵攻を進めるが幻龍ミドガルズオルムの介入やメテオ計劃の失敗、第二次メテオ計劃では第七霊災を引き起こし、エオルゼア侵攻の動きは鈍化した。
その頃高齢となったソル・ゾス・ガルヴァスは体調をくずし床に臥せ、そのまま崩御することとなる。
「崩御」を受けた帝国領は皇位継承を巡って内乱が勃発するが、圧倒的な力で内戦を制し帝位を継いだのはガレマール帝国軍の全軍団を統括する要職「大将軍」を9年もの間務め上げた実績を持つソルの孫のヴァリスであった。
だがヴァリスの帝政期に入り、東方連合によるドマの奪還を始め、エオルゼア三大都市国家とイシュガルドが手を結んだエオルゼア解放同盟の激しい抵抗、実子であるゼノスの戦死などの影響もありガレマール帝国の国土拡大はその意に反して衰退していく。そんな中、皇帝ヴァリスが戦死したものとされていた実子であるゼノスに暗殺されたことによりネルウァとティトゥスによる後継者争いが勃発。再び帝都ガレマルドは激しい内戦の舞台となる。二人の力が拮抗していたために内戦は泥沼化し、激しい戦闘に晒された帝都ガレマルドは廃墟の都と化している。
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