オミクロン族
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文明が存在した惑星の名前はいずれも惑星アーテリス出身の人類に理解できる言語では表現できない音節であるが、あえて理解できるように訳すならば「アルファトロン」という文明の前線基地「オミクロンベース」。
かつては脆弱な身体しか持たず生存競争に敗れかけていた種族だったものが、肉体のパーツを機械部品に置き換える技術を
以って強化、生存競争を覆していく。やがて脳以外の全てを機械部品に置き換える頃には自己増殖のための資源を求めて際限のない星外侵略戦争を繰り返すようになり、最終的には脳すらも機械部品に置き換えて完全な機械と化した。このため「マスター」と呼ばれる行動方針決定ユニット以外は与えられた役割をこなすだけの自我があるとは言えない機械兵に成り果てており、その「マスター」もマスターのうちの1体である「長期行動計画ユニット」が次の方針を出さないで沈黙しているために何もできない状態が続いていた。全ての停滞の原因であった長期行動計画ユニットは、侵略を繰り返し竜星すらも滅ぼしたが、この侵略の果てに何を求めていたのか?という自問に答えが無い事に気づいてしまう。脳さえも機械部品となった自分では新たな夢も冒険も思い描く事はできず、「侵略するという目的があったから侵略した」以外の行動原理を見つける事ができない。これにより、これ以上の全ての侵略行為は無意味だとして戦闘行為の永久的凍結を決定。大半の機械兵器が待機状態に入ったまま滅びてしまった。
なお、「アルファトロン」は遠い昔にアーテリスに落着した自律型兵器・オメガの故郷であり、ミドガルズオルムが脱出した母星に侵略し、竜星を滅亡させたのもアルファトロンである。
種族・民族図鑑~Ethnic Encyclopedia~