エルピスの花とメーティオン
古代人の生きていた時代(1万2千年前)に、存在した施設の名称。創造魔法で生み出された生物の実験場であり、そこで生態を調べ、認可された種だけが、世界に解き放たれた。裏を返せば、ここで観察対象となっている創造生物はまだ認可されていないため引き出すことができない。よって観察中の生物を研究する際には、エルピスに存在する個体を搬出する事となる。
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そしてこの施設と同じ名前が付けられた花がある。かつて創造生物実験場エルピスに美しい花を創る事を愛している職員がいた。その一職員が試行錯誤するうちに、偶然生み出し、創り出した花で、創造生物実験場エルピスのあるエリアに自生していたことからエルピスと名付けられた。「人の心を映す花」と呼ばれ周囲の人がいい気分なら明るい色に輝き、苛立ったり落ち込んだりしていると、暗い色を帯びる。
現代、学術都市シャーレアンでもその原理は不明とされていたが、ラザハンの錬金術によりラザハン式錬金術に存在する概念で、想いが動かす力「アーカーシャ」に反応しているのではないかとの指摘があった。
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「エーテルは、地に満ちる力。あらゆる生物や物体、そこに触れる大気の中にさえあって、状態を変えながら巡っていくものなのに対し、アーカーシャは人間の手が届かない領分にある力で、唯一、想いによってのみ動かすことができる力である」。
遡る事、創造生物実験場エルピスの職員ヘルメスはその力を「デュミナス」と呼んだ。厳密にいえばデュナミス自体は昔から提唱されていた概念であり、ヘルメスが発見したわけではないのだが、マイナーなその概念を知る者は非常に少ない。
そして「エルピスの花」によるデュナミスの実証を受けてヘルメスが生み出したのは、エルピスの花のように「デュミナス」を自在に現象へと換えられる力を持つ存在「エンテレケイア」、そのエンテレケイアに意思を持たせた存在それが「メーティオン」である。