イーア族

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布を被った浮遊する球体のような体に、頭の上に天使のような輪を頂くエーテル生命体。かつてイーア族は肉体を持っていたがそれが枷となって答えに到達できないと考え、永遠の思索を行う為、時と共に劣化する肉体を放棄する事で不老不死を獲得した。不老不死を手に入れたことで永遠に近い時間を手に入れ、ただひたすら「宇宙」につ

いての検証を続けたが、その宇宙自体の「熱的死」を理解するに至り、「あらゆる存在は必ず滅び、それを回避方法は存在しない」という結論に到達した。どれだけ永劫に近い時間を費やし、知を求め、それを手に入れても、残すための未来が無く、全ては等しく消えて無に至るのだから成すこと自体が無意味であるという結論に絶望し、個体としての死を実感する為にわざわざ捨て去った肉体を再生し、消滅＝死を選ぶという自滅行動をとるに至った。