アルダザール海底遺跡群
https://gyazo.com/77424142c2ce8768d866713fa770a18d
中東ラザハンに伝わるアルザダールという人物は大陸からサベネア島に渡ってきた伝説上の偉人とされ、アルカソーダラ族とガジャースラ族の争いを平定したり、後のラザハン建国に繋がる大きな役割を果たしたと言われている。その孫にあたるのが、アルザダール3世でラザハン黎明期を支えた名太守との呼び声が高く、異世界へ渡り秘宝を手にして帰ってきたとか、偉大な竜と盟約を交わしたなど沢山の伝説が残っている。その内のひとつに豊穣海のどこかに浮かぶ小島に、海底に続く大宝物殿を建てたというものがある。
https://gyazo.com/8f03236ca63da01f87b9c1d484b3e228
だが、これについてはラザハンの現大使であり七大天竜の一翼でもあるヴリトラが明かした所によれば、「アルザダール海底遺跡群」はヴリトラの意志により造られたもので、姉アジュダヤが行方不明になった5千年前のアラグ帝国南方侵攻の折、ヴリトラが豊穣海の海底にて自然に生じたらしい次元の裂け目(クラック)を発見した。アジュダヤを探すため魔法人形を第十三世界へと送り込み捜索したりしたが見つからず、やがてヴォイドクラックの存在を隠すために「アルザダール海底遺跡群」として仕立て上げた。ヴォイドクラックの発見は「ラザハンが興るよりも前のこと」であり、建国の英雄アルザダールの孫が発見するとなると時系列が矛盾している。そのため建国の英雄アルザダールは恐らく存在したものと思われるが、「アルザダール3世」についてはそのような人物が居たかどうかも含め真偽不明となっている。
歴史や史跡の旅~Chronicle Encyclopaedia~