アナンタ族
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古代アラグ帝国時代以前よりギラバニア辺境地帯の山岳部「ヴィルジャラの涸れ谷」に棲まう先住民でその上半身は人の女性、下半身は蛇にとなっている。美に加えて豊穣と癒しの力を持つとされていて、その力は死者すら蘇らせる事が出来るとされる「美神ラクシュミ」を篤く信仰しており、アナンタ族に伝わる神話によればアナンタ族
は美神ラクシュミの加護により単為生殖が出来るようになったと伝えられており、女性のみを産み、女性のみで集落を作って生活している。また、ラクシュミに授けられた魔法によって金属を成形し、美しい装身具を作り出す技を代々継承してきた。元々は美を愛し、戦闘を苦手とする非好戦的な種族だ。
アナンダ族は2派閥に大別され、他種族との接触を嫌い閉鎖的な「カリナヤ派」とアラミゴ解放軍など他種族と積極的に協力関係を結ぶ「ウィルラ派」がある。カリナヤ派は主に青色の服装を、ウィルラ派は紫色を中心とした服装をしている事が多い。数では族長も属するカリナヤ派の方が多数派となり、ラクシュミを神降ろししたのもカリナヤ派である。一方、少数派ながら自衛の為に武器を取ったウィルラ派はアラミゴ解放軍と手を取り、戦う道を選んでいる。
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神降ろしによる美神ラクシュミの顕現
アナンタ族のカリナヤ派は過去に美神ラクシュミを神降ろしで顕現させている。
カスッテルム・ベロジナに駐屯するガレマール帝国軍はアナンダ族を服従させるため人質を要求、族長の娘を人質としてとっていた。一族の為とはいえ最愛の娘を人質にとられ、族長は悲しみに暮れた。しかし、アラミゴ解放軍に押され戦況は悪化、ガレマール帝国軍は撤退を余儀なくされ敗走。最愛の娘を取り返さんと族長がその退路を遮り、人質を返還するようガレマール帝国軍に詰め寄った。双方押し問答となる中、小心者のガレマール帝国兵が恐怖に狩られ人質である族長の娘を斬りつけて殺害してしまう。娘の死を嘆き悲しんだ族長は死者すら蘇らせるという美神「ラクシュミ」にその救いの手を求め、神降ろしに手を染めてしまった。
種族・民族図鑑~Ethnic Encyclopedia~