アジムステップ
北洲イルサバード大陸と唯一陸路で繋がる永久焦土地帯との緩衝地となるナーマ砂漠を抜けると広がる草原地帯をアジムステップと呼ぶ。北西から北へと続く険しいテール山脈山麓を含めた広大な草原地帯一帯がアウラ族発祥の地となり草原部でゼラ族が、山岳部でウラ族が50を超える多数の部族に分かれそれぞれの伝統や風習を守って暮らしている。
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大草原の中心には北西部にある凍土地帯から溶け出た水がテール山脈を伝い流れ込むアジム・カートと呼ばれる湖がある。その湖は最初のアウラ族男性「明けの父」が太陽神アジムによって創られたとされる聖地で、湖の真ん中には椀型の「明けの玉座」と呼ばれる巨大建造物がそびえる。「明けの玉座」は歴代の有力部族が統治する巨大宮殿となっており、現在オロニル族と、それと同盟を結ぶブドゥガ族が暮らしている。草原には歴史を感じさせる石造りの遺跡や巨大な竜と戦い人々と家畜を守ったアウラ・ゼラの聖人チャカの遺骨を納めた堂など歴史的建造物が点在する。
大草原東端部には大地の傷痕(The Wound)と呼ばれる断崖があり、アジムステップはこの大地の傷痕によって引き裂かれたように分断されているのだが、対岸とを繋ぐ「臆病者の吊り橋(The Path of the Craven)」は壊れたまま放置されていることから東部地域とは元々交流がなかったものと推測される。草原の西端の高台にはドーロ・イローと呼ばれるナマズオ族の集落がある。
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広大なアジムステップ