ラケティカ大森林
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レイクランドの北東に広がる樹齢千年を超える大樹がそこかしこに林立する大森林地帯。
三千年前に滅亡した魔法大国であり、第一世界の大帝国であるロンカ帝国が首都を置き、その中心地とした地だ。古のロンカ文明は、その思想の中心に自然との共生を掲げ、蛇・大猿・狼犬などの動物から教訓を建てそれらを「神獣」として崇めていた。今も鬱蒼とした森林を歩けばあちらこちらにロンカの遺跡があるのが目につく。特に東部地域に広がるキス・マヤエの森を中心にクムル星遺跡群、四つの明星、ユキス・ネルのピラミッド、大トゥパサの祟神所、キタンナ神影洞、ガトル神の祭壇などの数多くの重要なロンカ帝国の遺跡が残っており、これらはロンカ帝国最後の帝に仕えた近衛兵の末裔だというロンカの護り手たちが「ロンカの叡智は、人の叡智。これを決して絶やすべからず……。 いずれ同盟者が来たるまで、何人からもその知を護るべし。来たりしときは、望みに応じ、知へと導かん。以て、ロンカは不滅となる……。」との帝の言葉に従い今も遺跡を守っている。
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大森林に踏み入れてすぐ見えてくるのは元々は「夜の民」の砦であった「ゴーンの砦」だ。ラケティカ大森林に存在する滅びの町ならぬ滅びの砦で、罪喰いの襲撃を受けて燃え尽きた。滅びてから数年経過した今もなお、再建される事なく、焼け跡がそのままの姿で残されている。この襲撃を生き延びた夜の民はシチュア湿地にあるスリーザーバウに本拠地を移した。スリザーバウとは森の大樹の太い枝が影を落とすさまを、蛇が這うのことを言う。90年以上も前に「光の氾濫」で故郷を失った難民たちが、安住の地を求め、ラケティカ大森林に流入してきた。そして、彼らの中で、闇を尊ぶ新しい信仰の形が生まれ、やがて同様の思想を持つ者が、各地から集まるようになったのが夜の民の起源と言われている。
その中で信仰を独自に解釈しかけ黄な行動を取る者も現れた。彼らは「常闇の愛し子」と呼ばれ夜の民とは別に拠点を構え行動しており、侵攻してきたユールモア軍と手を結んだ。
ラケティカ大森林東部のイキス・マヤエの森にはり手たちの暮らす里ファノヴァの森がある。「護り手の里」では人より3倍長い寿命を持つヴィエラ達が護り手として樹上生活を送っている。ヴィエラは十代半ばでその性別が決まるのだが、圧倒的に男性よりも女性が多く種の存続が困難な状況滅びゆく民族となってる。