脱構築
脱構築(ディコンストラクション)とは、二項対立の図式を超えた思考の枠組み たとえば、「善/悪」の二項対立をとらえた場合
その両極端に寄らず、その間を模索するためには、一度その二項対立の図式を「解体」する必要がある
私たちは、ものごとを評価する際に、単純に「あれか/これか」で考えることはまずない
「あの人はいい人か?悪い人か?」という判断を下すためには
それ以外に「どのくらいいいのか?悪いのか?」、「そもそも『いい』『悪い』とは何か?」を考える
「A」という物事の中に「B」という”反論”ができること自体が含まれている状態から抜け出すこと
デリダは、初期から晩年の著作にいたるまで一貫して「脱構築」をみずからの哲学的方法とした。具体的には、古代ギリシャ発祥の西洋哲学において前提とされてきたさまざまな二項対立を疑い、その対立を成立せしめている基盤そのものを問うという方法が「脱構築」と呼ばれる。