カレー作りの寓話
人間ってバカだねって話
パーティに来るみんなのためにカレーを作りましょう。そう言って、ボブとエバは2人でカレーを作り始めた。
ボブは「どんなカレーにするかは僕が決める。カレーの代金は僕が出すから。エバは料理が得意だから僕が支持するようにカレーを作ってくれよ」と言った。
エバは了解し、材料とレシピを来るのを待った。
ボブはどんなカレーにするか悩んだ。料理が得意ではないのでレシピを書くのに時間がかかった。
エバは、とりあえずライスは必要だろうと考え、お米を炊き始めた。そして、ボブがようやく書き上げたレシピを見て、こう言った。「このレシピは正確じゃない。香辛料の分量を決めてもらわないとカレーはできないわ」
ボブは香辛料の分量がどんな味になるのかわからなかったが、パーティーは近いので「適当に決めてくれよ」と言い捨てた。
しばらくして、ボブはパーティーの客から「ライスはターメリックライスじゃないと嫌だ」と言われたことを思い出した。
そしてエバに「ライスはターメリックライスにしてくれ」と頼んだ。エバは「もうライスは炊いてしまった。ターメリックライスにするならもっと早く言ってよ」と怒り始めた。
ボブは「ターメリックライスじゃないとダメだ」といった。
エバはライスの炊きなおしになるが、仕方なくボブの提案を受けれた。
パーティー目前になってもライスは炊けない。それにカレーはターメリックライスよりも白ご飯に合うように作ったから、味のバランスもめちゃくちゃだ。
それを知ってボブは激怒し、「パーティに間に合わなければ、カレーを作る意味がないじゃないか!それでも料理人なのか!」と言い捨てた。
エバはその言葉に怒りを覚えて、「あなたがターメリックライスにしろって言い出したり、レシピを作るのが遅かったから遅れたの」と抗弁した。
味の整っていないカレーと雰囲気の悪くなった2人を見て、パーティは興ざめに終わった。