1%の法則/90–9–1の法則
1%の法則、あるいは90–9–1の法則とはインターネット上のコミュニティーには参加者よりもROM(リードオンリーメンバー)のほうがはるかに多いという仮説である。この問題は、インターネットを語る上で「参加者の不均衡(participation inequality)」としてしばしば論じられている1。 インターネットにおいてコンテンツを創造する側の人間の割合は、そのコンテンツを閲覧するだけの人間のおよそ1%(あるいはそれ以下)に過ぎないという説がある。例えば、あるフォーラムに投稿する人間が一人いれば、投稿せずフォーラムを眺めているだけの人間が99人いるということだ。1%の法則とは作家でありブロガーのベン・マコーネルとジャッキー・フーバの造語であるが2、似たような言葉で同じ問題を表現した例は過去にも見つかる3。2005年に行われたアキル・アワン(英語版)による原理主義的なイスラム聖戦士のフォーラムについての大規模な調査によれば、87%の利用者は一度も投稿したことがなく、13%が少なくとも一度だけ、5%が50回以上の投稿を行っていた。そしてたった1%の人間が500回以上の投稿をしていることがわかったのである4。 これが「90–9–1の法則」として語られる場合、1%の人間がコンテンツを創造し、9%がそのコンテンツを編集したり修正し、90%は書き込んだりすることなくコンテンツを閲覧するだけの人間になると説明される1。 <参考>