トータルエクスペリエンス
トータルエクスペリエンスは、2019年にITトレンドとして注目された「マルチエクスペリエンス」を発展させた概念です。そもそもマルチエクスペリエンスとは、VR(仮想現実)・AR(拡張現実)・MR(複合現実)などの技術を使って、現実世界では得られない多様な知覚・体験を生み出すことを指します。
トータルエクスペリエンス(TX)は、このマルチエクスペリエンス(MX)に加えてユーザーエクスペリエンス(UX)、カスタマーエクスペリエンス(CX)、エンプロイーエクスペリエンス(EX)をリンクさせ、総合的に良質な体験を生み出すというものです。
従来型のビジネスモデルのほとんどが顧客・ユーザーの体験に重きを置いていたことを考えると、従業員の体験(エンプロイーエクスペリエンス)の向上は、今までになかった斬新な視点です。社員のエンゲージメントの強化によってサービスの質が高まったり、改善スピードが上がったりするという概念は、デジタルトランスフォーメーションにも通じる考え方です。
<参考>