蟠れる
読み方:わだかまられる
ラ行五段活用の動詞「蟠る」の未然形である「蟠ら」に、受身・尊敬・自発・可能の助動詞「れる」が付いた形。
わだかま・る【×蟠る】
[動ラ五(四)]
1 輪状に曲がって巻いている。とぐろを巻く。「—・っている蛇」
2 入り組んで複雑に絡み合っている。「老松の根が—・っている」
3 心に不平・不満・不安などがあって晴れ晴れしない。「不吉な予感が胸に—・る」
4 かがんでうずくまる。また、しっかりと根をはる。蟠踞(ばんきょ)する。
「あたかも毘留遮那大仏が虚空に—・っているような雪峰で」〈河口慧海・チベット旅行記〉
5 盗んで自分のものとする。横領する。
「主人の金子(きんす)を—・り」〈浄・歌念仏〉