了う
し‐ま・う〔‐まふ〕【仕舞う/▽終う/▽了う】
[動ワ五(ハ四)]《「し」は動詞「す」の連用形》
1
㋐続いていた物事を、そこで終わりにする。終業する。「仕事を—・う」
㋑商売などをやめる。廃業する。たたむ。「営業不振で店を—・う」
2 終わりになる。終わる。「予定より仕事が早く—・った」「今年は花見をせずに—・った」
3 使用したもの、大切なものなどを元の場所や入れ物などの中に納める。かたづける。「夏物を—・う」「雛人形を—・う」「胸のうちに—・っておく」
4 信用取引や清算取引で、建玉(たてぎょく)を転売または買い戻すことによって取引を完了する。
5
㋐ないようにする。なくする。
「世の中には富(=富クジ)で身代を—・ふもあるから」〈黄・金生木〉
㋑精算する。特に、年末の決算を済ます。
「留守のうちに手廻しよく、内証—・ひ置きけるとうれしく」〈浮・胸算用・五〉
㋒殺して結末をつける。
「ほかに—・うてやる思案もあり」〈浮・二十不孝・一〉
㋓遊里で、一定の時間や紋日に揚げ代を出して遊女を買い切る約束をする。
「あしたあの八右衛門めが—・って下の魞(いけす)へ手めえを連れていくさうだ」〈洒・娼妓絹籭〉