失敗の本質
読み終えた日
多分9月第1週
どういった内容か
日本軍が取った行動についてまとめられている
主に戦争の作戦行動
ノモンハン事件
ソビエト連邦と満州国の国境紛争
モンゴル側 -> ソビエト連邦が支援
満州国側 -> 日本国(関東軍)が支援
物量を無視した無茶な戦闘開始
火力が劣っている日本軍(関東軍)の不利
関東軍への大本営側の配慮により、中央からの指示が行き届かなかった
戦闘は避けてほしいという考えをしっかり大本営側は発信しなかった
ミッドウェー海戦
アメリカ合衆国と日本軍の地域戦闘
日本の負け
空母にまともな消火設備がなかった
暗号がすでに解読されていて、アメリカに情報が筒抜けであった
アメリカはハワイ奇襲作戦によって失った艦艇は古いものであった
ある程度艦艇を失っているため、空母を建造することで新しい作戦を練る、ということが可能になっていた
ミッドウェーにアメリカ軍は居ないだろうという先入観による戦闘開始
ゼロ戦など、開戦当初は強かったが、練度の高いパイロットがゼロ戦の被弾による防御力が弱いために撃墜されてしまう構造があり、その点を考えていなかったこと
レーダーなど大戦中でも新兵器が出てきていたが、日本軍の研究が怠っていたこと
ガダルカナル作戦
アメリカの反攻作戦
ガダルカナルに飛行場が作成されたという情報を得たアメリカ軍が作戦を決定
アメリカ軍の長期構想
日本への本土直接攻撃による戦争の終結
そのためには太平洋の島々にある基地を攻略する必要がある
ガダルカナルに上陸済みのアメリカ軍に対して日本軍がガダルカナルに後上陸して駆逐する、という形をとる作戦であった
アメリカ軍の目的はガダルカナルの奪取であり、そのため海兵隊という水陸両用作戦が行える部隊を整えていたが、日本軍はガダルカナルが要衝であるという考えは基本的な防衛作戦からははずれており、戦力については逐次投入をしている状態である
アメリカ軍は陸軍・海軍を通じて綿密な統合作戦を行ったが、日本軍は陸軍と海軍は同時に統合的な形での作戦運用はされなかった
インパール作戦
昭和19年3月に開始された作戦
中華民国へのイギリス、アメリカなどの支援ルートを絶ちたい思惑から始まった
対戦国はイギリス
イギリス・蒋介石への圧迫を行い戦争の早期解決を狙っていた
牟田口氏の楽観視、もしくは気をよくしている武官への思いやりがもとで無理な作戦を強行してしまう
盧溝橋事件をきっかけに太平洋戦争にまで発展した、という思い込み
そもそもインパール作戦は必要であったのかが疑わしい
イギリス・インド連合軍の後退作戦が行われているときに深入りしたことで反撃を加えられてしまったが、深追いは必要であったのであるか。
兵站の問題がある
プロセスに問題が発生していた
人情がプロセスより重視されてしまう結果であった
レイテ海戦
沖縄戦
そもそも日本側はどうしたかったのか
グランドデザインのない形で戦いを挑んだ
あくまで局地戦を進めていく
全体でまとまった行動がとれなかった
陸軍、海軍及びそれぞれが管理していた航空部隊の連係ができていなかった
コミュニケーションの問題
相手を推し量るという態度を中央まで取ったため、末端が勝手に行動した
新技術採用がうまくいかない
ゼロ戦は素晴らしかったが、無線技術、レーダー技術などうまく時代に適応できなかった
最後は、昭和55年、30年以上前の日本企業はどうか、という問いを投げている