負三角形形状(NT)プラズマ
#用語解説
https://www.apam.columbia.edu/files/seas/styles/816x460/public/content/cs_image/2023/06/triangularity.png?itok=nrHd8l6y
https://www.apam.columbia.edu/columbia-engineering-students-win-fusion-energy-design-contest より引用
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負三角形形状(Negative Triangularity, NT)プラズマは、トカマク型核融合装置において、プラズマの形状の一つを指します。通常、トカマクのプラズマ断面は楕円形または正三角形形状(正の三角形度、Positive Triangularity, PT)を取りますが、負三角形形状では、プラズマ断面の上部がくぼんだ逆三角形のような形をしています。
特徴と利点
1. 安定性の向上 : 負三角形形状のプラズマは、通常の正三角形度のプラズマに比べてMHD(磁気流体力学)不安定性が抑えられるとされ、特に乱流によるエネルギー損失が減少する可能性があります。
2. 高い閉じ込め性能 : 研究によれば、負三角形プラズマはプラズマ閉じ込め時間の向上や高いベータ値(プラズマ圧力と磁場圧力の比)を実現することが期待されています。これにより、核融合反応を持続させるための条件が改善されると考えられています。
3. ダイバーター構造の改善 : 負三角形プラズマは、熱的に安定したダイバーター(プラズマ排気システム)構造と組み合わせやすく、プラズマとの相互作用による部品の損耗を抑える点でも有利です。
現状と課題
負三角形形状のプラズマは理論的・実験的にその可能性が示されていますが、トカマク装置での大規模な実験や実用化に向けた研究はまだ進行中です。プラズマ制御や安定性の細かい調整が必要であり、実用化に向けたさらなる研究が求められています。
負三角形形状はトカマク装置のプラズマ形状に関する革新の一つとして注目されている分野です。
感想
Hmodeに匹敵する閉じ込め性能?!Leetus.icon
マジっすかmasaharu.icon
なんか論文の資料とかあったら教えてもらえると嬉しいですmasaharu.icon