JT60-U
https://gyazo.com/ac0cdc43a4941ac4a420a4a352051c4c
核融合利得について
QDDもQDTもQ値のことです。Q値=(核融合反応で発生したエネルギー)/(プラズマを加熱するのに費やしたエネルギー)ですが、QDDは重水素同士のDD核融合反応で発生したエネルギー、QDTは重水素と三重水素のDT核融合反応で発生したエネルギーを用いて評価したQ値であることを表しています。
JT-60において重水素を用いた実験で得たQDDの最高値は0.0057です。JT-60では、燃料の水素としてトリチウムを使わないので、実験的にはQDTの値はないのですが、燃料の重水素の半分がトリチウムに置き換わったと仮定して、実験で得られたプラズマ温度と密度の下で、DT核融合反応がどの程度起って発生するエネルギーがどれくらいかを計算で評価することができます。JT-60において、このようにして評価した(等価的な)QDTの最高値は、1.25です。