DTプラズマ
#用語解説
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「DTプラズマ」とは、核融合エネルギーの研究において用いられる用語で、特に「デューテリウム(D)とトリチウム(T)」という2種類の重水素と三重水素からなるプラズマを指します。核融合反応は、太陽のエネルギー源でもあり、高温高圧の環境下で軽い原子核(通常は水素の同位体)が融合し、重い原子核を生成する際に大量のエネルギーを放出する現象です。
DTプラズマは、デューテリウム(D)とトリチウム(T)の核融合反応を実現するための基盤となるプラズマであり、この反応は最も効率的でエネルギーを放出しやすい核融合プロセスの1つです。具体的には、デューテリウムとトリチウムが融合するとヘリウムの原子核と高速の中性子が生成され、その過程で非常に多くのエネルギーが放出されます。
核融合エネルギーが実用化されれば、クリーンで大量のエネルギーを得られると期待されており、DTプラズマはその研究の中心的な役割を果たしています。ただし、プラズマを安定的に保持し、十分なエネルギーを取り出す技術はまだ開発段階にあり、多くの技術的課題があります。