特殊講義W
講義コンテンツ
参考リンク
コミュニケーションフォーム
講義概要
講師プロフィール
福田一史(FUKUDA, Kazufumi)。
大阪国際工科専門職大学講師、博士(学術)。
専門は、図書館情報学・人文社会情報学、社会科学とりわけ経営学。ゲーム産業論、ゲーム史のほか、ビデオゲームの保存・メタデータ設計・データセット構築などビデオゲームの資料化・知的基盤構築に関する研究を行う。これまでに、ゲームアーカイブの構築(立命館大学ゲーム研究センター)、ゲームオーラルヒストリープロジェクト(一橋大学イノベーション研究センターなどとの共同事業)、メディア芸術データベースの構築(文化庁)などのプロジェクトに参加。国際学会「Replaying Japan」の大会実行委員と雑誌編集を担当。 Email: fukudakz@gmail.com
授業の概要と方法(シラバスより)
インターネットやスマートフォン、さらにはIoTなどに代表される情報通信技術の普及を通じて、文書、図書、さらには映像など、知的資源の組織化や情報発信は現代における重要なテーマとなった。これは、例えばアナログ・デジタル両方の知的資源を用いる研究者や、過去に制作・公開した知的財産などの知的資源を利活用する企業、さらには地方自治体や政府など、様々な主体にとって課題の種類こそ違えど、共通する論点であると言えよう。デジタルアーカイブならびにそれに関連する知的体系はそのような問題意識を前提とする場合、有益な知見を与えるものである。
本講義では、デジタルアーカイブというトピックを軸に、それがどのような議論を経て生成され、また展開されてきたか、構築・利活用に関する研究はどのようなものであるのか、といった観点から知見を深めることを目的に、レクチャーと文献購読を展開する。さらに、講義の後半ではより実践的な知見を得ることを目的に、受講生にデジタルアーカイブの構築、もしくは デジタルアーカイブの利活用というテーマで、個人プロジェクトを設定し推進する。
文献購読で選定する文献や個人プロジェクトの企画案については、受講生との議論を通じて、講義のコンセプトにそった範囲で、それぞれの希望をできる限り反映する予定である。
受講生の到達目標(シラバスより)
1. 知的資源の組織化やデジタルアーカイブの現況と主要な研究的トピックについて概観する
2. 先行研究の精読を通じて本講義で扱う研究領域における批判的思考を養う
3. 個人プロジェクトを通じてアーカイブの構築あるいはデータの利活用について実践的知見を養う