UIから考えるかデータから考えるか
たとえば、申込管理や契約管理に関わるアプリケーションを設計する場合、情報資産管理を重視してデータに重点を置くだろうと思う。データが完全でなければ申込みや契約がそもそも管理できない。いわゆる業務システムを考えるとき、データをこねくり回して体験を実現するというよりは、データをどう保全できるかあるいはどう活用できるかを考えるべきだろう。それはつまり情報資産管理を考えるということになる。 体験を重視する場合、これの実現のためにデータをこねくり回すことがよいかと言えばそんなことはない。やはりデータの存在を明らかにすることは欠かせない。体験を起点にデータの存在を考えることがある、というくらいだろうか。体験だけに重点を寄せてデータの存在をおろそかにすると、多くの場合メンテナンスやテストがしづらくなる。