火事の現場ではまず「現場指揮本部」を置く
消防車の列には「指揮隊車」があり「指揮本部」を設置する「指揮隊」が乗り込んでいるそうだ。情報収集に作戦立案、伝令に通信。指揮隊の中にも役割がある。消防部隊を指揮して人命救出するとともに、隊員の安全管理と二次災害の防止を図る。それが指揮隊の任務なのだそうだ。
火事の現場にはいろんなユニフォームの人が集まる。フードにヘルメットをかぶったいわゆる消防士さんという姿をした人。黒いジャケットの人もいれば緑のジャケットの人もいる。また黒やオレンジのベストを着ている人。救急隊と思われる上下水色姿の人。場合によってはJRの職員が来ることがある。ただ人が多いだけではなく、いろんな役割をもった人たちが集まる。
現場ではまず「現場指揮本部」を置く。消防車が現場近くに到着すると「現場指揮本部」と書かれたのぼりが立てられる。多くの人が集まって、混乱することなく消防活動をするには、多様な活動を統合する機能が必要だ。目立つのぼりは、指揮のもと動いていることを示す意味もあるのだろう。
組織ではセクションごとに人を集めてひとつの仕事をすることがある。プロジェクトではそれが普通の形だろう。多様なメンバーを寄せ集めたチームでどのようにプロジェクトを推進するか。消防活動の中にそのヒントがありそうだ。
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