OLL::外部講師・多数の講師のハイブリッド配信
#2023/12/1
外部講師や多数の交代講義などのハイブリッド配信は,結構面倒なものです.
電子情報通信課程の「特別講義」は課程全員による研究紹介と,外部講師による講義があり,毎回いろいろとトラブルがあります.
この記事ではトラブルの事例と,今のところの私なりのベストソリューションを紹介します.
1.トラブル事例
01. Teams共有を外部講師が都度都度はずしてしまう ← 講師の操作ミス
02. 動画の音声が教室に流れない:OLには流れている ← 配信PCでの音設定ミス
03. HDMIキャプチャデバイス接続したら取り込み画面が真っ黒:パススルー画面は表示 ← OBSの起動手順違い
04. HDMIキャプチャデバイスを大学PCでテストしたらOver Rangeで表示せず ← ディスプレイの性能
05. 外部講師のpptファイル内の動画が,こちらで用意のPCで再生できず ← ppt内動画の確認不足
06. 教室の長いHDMIケーブルが表示突然不能に ← HDMIケーブルの性能:よいケーブルを持ち込む必要あり
07. 講師PCでTeamsに入れない.それ以前にWiFiにうまく接続できない
08. 講師PCのポインタ・マウスがない ← ポインタ・マウスを用意しておく
2.ベターソリューション:2023年11月現在のやり方
https://gyazo.com/9150a1cb8d31588144a247abaffc61c9
◎目標ポイント:講師PCに負担をかけない
★工夫点:HDMIキャプチャデバイスを活用
A. 講師PC
講師PCのHDMI → デバイスに入力
MIC=OFF, SP= HDMI
★講師PCでやることはそれだけ.あとは通常のプレゼン
B. キャプチャデバイス
デバイスのパススルーOUT → 教室プロジェクタにIN
教室AVのマイク音量,映像音量のバランス注意
デバイス映像はUSB経由 → 配信PCに接続:カメラ/映像デバイスとして認識
C. マイク用PC(教室PC)
教室マイク音声はマイク用PC(=教室PC)を使う
教室PCにSoundBlasterつける
教室マイクOUTケーブル → SoundBlasterのマイクIN
Teamsの会議に参加,録画開始,トランスクリプトで音声確認
MIC= SoundBlaster, SP=OFF
D. 配信PC
HDMI取り込み信号はカメラ/映像デバイスとして認識:音声も
配信PCではOBSで画面を表示,映像デバイスと音声を取り込む
OBS表示のためにセカンドディスプレイ設置,OBSのドック表示をこちらに移動
OBSモニタ画面は全画面表示(F11)
配信PCでTeamsに参加,OBS画面を共有
MIC= HDMI, SP=OFF, ノイズ制御= OFF ← OFFにしないと映像音声がブチブチ
E. おまけ:確認用iPad
Teams会議に参加,音声と画面共有を確認
MIC=OFF, SP=ON
★この方式のメリット
講師PCの負担=講師の負担が最小限,オンラインを気にしなくていい
動画再生がなめらか:少なくとも教室ではok
マイクPCが別になるため,動画にかぶせてもある程度OK:OLでは聞きづらくなるが,教室ではok
★この方式のデメリット
取り込みデバイス,配信PC,マイクPCが別途必要
配信PCのOBSの設定がやや面倒.映像デバイスの認識確認/調整が接続の都度必要
3.以前のやりかた:参考までに.
講師PCでpptを開始し,そのPCでTeams起動,会議に参加,画面共有
配信PCで共有された画面をプロジェクタに提示
教室マイク出力を配信PCにinputしTeamsに流す
★メリット
講師PCはHDMIに繋がない=離れていてもOK
配信PC1台で配信・マイク入力が可能
メンバーが学内構成員:学生・教員だと,WiFi&Teamsアクセス楽なので可能
※たくさんのメンバーが入れ替わる場合はこちらの方式が優位
★デメリット
講師PCでの操作が煩雑:WiFi接続,Teams起動,会議に参加,画面共有と,作業が多い
操作ミスで共有が解かれることも
教室プロジェクタには配信画面が映る:動画配信が遅延しすぎてカクカクすることも
教室マイクがかぶると映像音声が消えることがある
以上です.
#OLL #Edu