理系レポートが簡単だと断言する5つの理由
#2023/11/1
 理系の学生さんや新入社員さんでレポートに悩んでいるか,レポート → うへぇ~という印象をもってしまう人へ.
理系レポートは簡単なのだとお伝えしたい.
★文系出身の理系教員が言うのだから間違いないよ
 その理由を5つ挙げよう.ぜひ読んで肩の力を抜いてほしい.
1. 形式に慣れれば楽勝
2. 目的・データ・プロセス記録・結果があれば書ける
3. 人間が理解し易い構成:トリックやどんでん返しは不要
4. 主語1つ――動詞1つの短文ぶち切りでいい:美しい文は不要
5. 感動作・大作を書かなくても伝わればいい
 これを一言で言えば
「質実剛健」「剛毅木訥」「Simple is the best.」
★一言じゃないじゃん
 上のリストを見るだけでだいたいわかってもらえるとは思うが,一応解説しておこう.
1. 形式に慣れれば楽勝
理系のレポートは形式がほぼ決まっている.やっている実験や作業の種類にもよるし,規模にもよるが,理系のレポートは数多く提出することが多いため,形式が固定されていることがかなりある.
表紙はもちろん,内容のフォームまで指定されていることもある.
なので,まずは求められている形式を把握して,それに慣れれば楽勝なのだ.
2. 条件・プロセス・データがあれば書ける:ただし考察は大切
レポートに何を書くのか?
レポートにはあまり考えなくてもいい部分と,よく考えるべき部分がある.
理系実験や研究にはツールや方法論が確定していて,それを使って「何をしたらどうなった」を記述することが,レポートのメイン(ボディ)となる.
実験条件,実験プロセスの記録,そして得られたデータがあれば,「内容」を埋めることができる.
ただし,考察は結果に基づいて頭を絞る部分.ここだけは考える!
← 逆にいえば,それ以外はあんまり考えなくても書けるってこと!
3. 人間が理解し易い構成:トリックやどんでん返しは不要
理系レポートの構成は単純.
読み手が理解する順番に構成する:
1. 課題/目的,2. 方針/手段,3.条件/手順,4.プロセス/結果,6.まとめ/考察
ほとんどがこの順番で間違いない.
ミステリーみたいに最後にドンデン返しとか考えなくていいから.
4. 主語1つ――動詞1つの短文ぶち切りでいい:美しい文は不要
理系レポートで文章を書くコツは「ぶつ切り」.
手順に従って,「〇〇がXXした」を継ぎ足していけばいい.
小学生の作文のように「〇〇して,XXして,それから▲▲したら,□□になって,それで……」と延々と続く文はX!
ぶちぶちと切れ!それを繋げろ. ← 簡単なルールでしょ.
5. 感動作・大作を書かなくても伝わればいい
理系レポートは「淡々と」書くのがコツ.
壮大なストーリーも感涙にむせぶ物語もいらない!そんな才能は無駄!
1つのレポートは小さな結果だが,それが何十,何百と積み重なれば,その中から珠玉の研究成果が誕生する!と信じよう.
1つのレポートは階段の1段に過ぎない.小さなステップを丁寧に,確実に,淡々と書く.
大作の構想はいらない.それはもっともっと前に進んでいる研究者達が描いてくれる. → 続けていればいずれはあなたもそうなる!
以上.
#Edu
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