『母の記憶に』
#ケン・リュウ
「烏蘇里羆」
ちょっと『進撃の巨人』ぽいと思った(が、訳者は『ゴールデンカムイ』を挙げている)
「草を結びて環を銜えん」
「重荷は常に汝とともに」
👍
地球外考古学で叙事詩と思われた碑文に会計士が新たな視点を加える
ジェインにとって税法とは、ある民族の欲望、夢、理想、本能の妥協点を表すものだった
訳者は「小松左京の初期短編の雰囲気を感じた」とのこと
「母の記憶に」
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』10話を思い出した
「存在」
「シミュラクラ」
写真やビデオ、ホログラフィーなど……そのような〝現実捕捉〟のテクノロジーの進歩は、現実について嘘をつき、現実を思い通りに形作り、現実を歪め、 改竄し、空想を巡らせるさまざまな方法を蔓延させるものだった
こういうすっきりしない話の締め方をケン・リュウはあえてやる印象あるがあまり好みでない
「レギュラー」
#SFミステリ
👍
義体に犯罪捜査と『攻殻機動隊』っぽさを感じた。〈調整者〉のギミックといいラストの展開といいエンタメとしてとても面白い
「ループのなかで」
#ミリタリーSF ?
👍
ロボットたちの攻撃の巻き添え被害を最小限化するためには、人が混み合っている都市部で危険にさらされるひとりひとりの生命に価値評価をつけなくてはならなかった
とても現代的なテーマで、これをいま真っ向から描くのはさすが
「状態変化」
「パーフェクト・マッチ」
#ディストピアSF
現代版ディストピア小説。新しさはあまり感じないが、著者のグーグルに対するスタンスが透けて見えるようで面白い。
自分は自由だと信じて育つと、そうでないときにそれに気づくのはいっそうむずかしいものよ
「カサンドラ」
「残されし者」
〈シンギュラリティ〉以後、ほとんどの人間は死ぬことを選んだ
という書き出しはかっこいいが、精神のアップロードはやはりイーガンの方がうわ手か
「上級読者のための比較認知科学絵本」
時の矢とは、圧縮によって正確さを失うこと。写真ではなくスケッチ。記憶とは再現であり、オリジナル以上であると同時にオリジナル以下であるからこそ貴重なのだ
これこそ真の共感の形である。経験のクオリアそのものが変化することなく共有され、合成されるのだから。そこに翻訳はなく、交換媒体も存在しない。彼らは宇宙のどんな生物よりも、深い意味でお互いを知ることになる
短い話だが良質なSF的アイデアが詰め込まれている
「訴訟師と猿の王」
「万味調和——軍神関羽のアメリカでの物語」
「『輸送年報』より「長距離貨物輸送飛行船」」