全く意味のないツイートを5日間プロモーションした感想
2022-02-24(木)0:30 頃から5日間、 #Twitter のプロモーションに全く意味のないツイートを流した 支払った額は 5000 円(1000円 / day)
結果、当該ツイートは 1000 件以上のいいねを得た。思ったより多かった
↓ はプロモーション終了時のスクショ
https://scrapbox.io/files/621e39e5030daf001d959097.png
以下、見えてきたことや感想をメモする
どういう条件で流したのか
プロモーションを開始するとまず目的を選択させられる。「エンゲージメントを増やす」を選択した。
https://scrapbox.io/files/621e3a5da4f962001fdd57f9.png
Twitter に支払う金額は、とりあえず最低金額から試すことにした
これの上には 5000 円 / day のコースなどもある。高ければ高いほどリーチする人数が増える
年齢層や性別を指定できるが、これは指定しなかった
https://scrapbox.io/files/621e3aa9da3618001d689aaf.png
年齢と性別以外のクラスタ指定とかはできないようだった
よく広告だと「〇〇さんをフォローしているユーザーの TL に出す」みたいなことをすると聞くが、Twitter Pro のプロモ機能にそういうのはなさそうだった
向こうが勝手にレコメンドしてくれるっぽく、ブラックボックスな感じがした
ツイートを流した経緯
以前何となく Twitter Pro に登録していたが、特に何も活用していなかった
カテゴリは本職に基づいて ソフトウェアアプリケーション にしている
単に詐称を避けつつどんなものか体験してみたかった以上の理由はない
Twitter Pro には一応「他者を欺いたりするような偽の本人確認情報が使用されていてはなりません」とある
適切なカテゴリがあればいつでも変更する用意は今もある
せっかく登録しているのでこの辺の機能を体験してみたかった
プロモーション前に気になっていたこと
プロモーションに流すことでどのくらい閲覧数やいいね数が延びるのか
どういうクラスタの人にリーチするのか
プロモツイートが延びることで、自分のプロフや固定ツイートを見る人は増えるのか
プロモーションを出している間、私は固定ツイートを「サメまとめ」にしていた
今回のツイートとだいたい似たような、特に意味のない IKEA のサメの写真が並ぶモーメントへのリンクである
https://tweet2image.vercel.app/1468557563516301312.jpg?scale=1 https://twitter.com/f_subal/status/1468557563516301312
実際の結果
結果はアナリティクスで見ることができる。以下の通り
https://scrapbox.io/files/621e3b12852ab70020d3e592.png
https://scrapbox.io/files/621e3c84d30fb7001d79a28a.png
開始時には 1000円 × 5日だと 推定リーチ数は 280〜700 人/日だと書いてあったが、どれのことを言っていたんだろう
エンゲージメントのことを言っているなら Twitter の言うとおりだが、インプレッションについては予想より遥かに多い数だったので驚いてしまった
エンゲージメント総数の 3,350 はだいたい 700回/日で、人数に直すとそれよりちょっと少なくなるはず
インプレッションは 6000 imp/日 で、人数に直しても絶対4桁人に見られてるでしょこれ
もともとは 10 いいねもないぐらいのツイートがプロモーションでこれだけ延びたのはかなり興味深い
最初の1日(木曜日)の間は全く延びずに、翌金曜日から突然延びた
https://scrapbox.io/files/621e3ce6a228b3001e2e433e.png
どういうクラスタの人にリーチしたのかは全然わからなかった
結局どういうアルゴリズムでレコメンドされたのかは不明
私のカテゴリが「ソフトウェアアプリケーション」だったのでそういう人にリーチしたかと思いきや、いいね欄にはソフトウェアエンジニアリングと無縁の人が多そうに見えた
プロフや固定ツイートを見た人は大きくは増えなかった印象
プロモーション開始前のモーメントの閲覧数をメモってなかったのは痛い
Twitter Analytics は特定のツイートに絞ったインプレッション数のグラフは出せないようで、これを正確に後から知ることはできない
モーメントの表紙に使っている動画の再生数は、終了時点で 965 回だった
エンゲージメントの「プロフィールのクリック数」が 541だったので、最大でこのぐらい固定ツイートの閲覧数が延びただろうとは推定される
プロモーションによって、もともと 400 ~ 500 再生(多分)だった固定ツイートの動画が 960 再生に延びた、ぐらいのことは言えそう
まぁ自分もプロモツイートのアカウントをクリックして見に行くなんてそうそうやらないので、ここがあまり延びなかったのは想定内ではある。
プロモツイート全体に対する感想
自分がこういうのをやったときに「金でいいねを買った」ような嫌な気持ちになるかは気になっていた
結果、意外とそういう気持ちにはならなかった
実際、今回自分がお金を払って得たのは「他人のタイムラインに表示される権利(≒ インプレッション)」だけである
表示された結果いいねをしてくれたのは概ね見た人の本心であろうと考えると、悪い気持ちは全くしなかった
もっとあからさまに宣伝めいたツイートでやっていたら気持ちは変わったかもしれない
「1,100 いいね = 5000 円」をどう見るか
状況にもよるが、1000 円で 220 いいねを得られるのは思ったより悪くない値段だなーという印象を持った
ただまぁ、このツイートしかやってないし n=1 の結果に過ぎないのでまぐれの可能性は大いにある
他のツイートでも実験するとかは面倒くさいので、誰か同じことをやってみて欲しい
リツイートがほぼないのにいいねだけもらえるので不思議な感覚
リツイート 25 に対して 1100 いいねはかなり異常な比率である
一般に、ツイッターは RT が延びないといいね数もあまり延びない傾向にあるだろう
人のツイートを見た際に、いいねは気軽にできるが RT するのは気が重いという人は多いはず(私もそう)
ツイートした側の観点でも、黙っていいねをされるのはうれしいが RT されたりフォロー外のリプライが来るのは何か嫌という人も多いだろう
こういう状況にあって、「RT とか一切いらないので、ただいいねだけが沢山欲しい」という気持ちにプロモツイートはぴったりハマって便利だなーという印象を持った
今後もやろうと思うか?
たとえば自分の書いた記事や同人誌などをこういう方法でプロモーションしたいか、と言われると正直 NO に近い
全く何の意味もない、金銭の獲得につながらないであろうツイートだったからこそやって楽しかったという面は否定し難い
懸念として、Pro のカテゴリとプロモのツイートに何の関連もないことが Twitter Pro の規約に抵触しうるか、みたいなのはある
動物や架空のキャラクターを使用したプロフィールは、ブランドや組織と直接関連がない限り使用できません
たとえば今回のがこれに当たるかは微妙な問題がある
今回キャラクターのぬいぐるみが載った写真を使っている
が、私自身がキャラクターを名乗るなりきりアカウントをやっているわけではない
今後はあんまりやらないほうが良いか?
「金銭をもらうこと」を境目とするなら今回のプロモーションには何ら悪いことはないが、プロモーションに人様のコンテンツを使うこと自体に嫌な感じを覚える人もいるだろう
Twitter そのものから怒られる感じは特にしないが、ツイート内容で顰蹙を買いうるかだけ念頭に置いておくと良いだろう
個人的にはふつうに貼ったぬいやフィギュアの画像でバズるのと特に変わらないじゃないかと思うが