歌詞を理由に音楽を好きになるということがほとんどない
自分は歌詞を理由に音楽を好きになるということがほとんどないような気がする。
もちろん歌詞が良いと思う曲はいっぱいあるのだが、それらもまずは曲単体で見た時に良いかという「足切り」を超えてきたからそう思えるだけだという感覚が強い。
もともと好きだった曲が歌詞を理由に「もっと好き」になる(1が10になる)ことはあっても、0が1になることがないというか。
つまり私は音楽を評価する際に、まず曲単体で(音として)見た時に良いかでふるいにかけており、
その後歌詞の内容によって「追加ポイント」が入るという構造で好きになっているようだ。
ということは、「この曲音楽としては普通だけど歌詞が非常にいいから好きだな」というように、
歌詞の内容で曲が巻き返してくるケースはほとんどないことになるし、振り返ってみて実際にそうだったなと感じる(これが何らかのバイアスの可能性はある)。
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そういうわけで、私は「この曲歌詞がいいから」という理由で音楽を勧められるのに苦手意識がある。
いやまずは「一次試験」を通ってもらわないとね、といった気持ちが最初に湧いてしまう。
これで困ることと言えば、キャラソンやイメソンの類にハマるのが難しいことかもしれない。
なぜならキャラソンとは音楽的な良さよりも、歌詞の内容がキャラ解釈として優れているかで勝負しに来るタイプのものが多く、
せっかく好きになったキャラ(あるいは #コンテンツ )なのに音楽に全くハマれないという経験が実際に何度かあって #オタク として気まずい気持ちになったりしてきたからだ。 あとイメソンの定番になるようなアーティストは実際のところ曲の良さのほとんどを歌詞が占めてるように感じられてこの点が私の肌に合わないことが多いようだ(ファンも歌詞の内容で勧めてくるタイプの人が多いし)。
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そうは言っても、たとえば自分も10代の頃は今より歌詞の内容が評価の比重として大きかったような気がする。
実際流行っているタイプの音楽を聞いて、「あぁ曲の良さの半分以上を歌詞の内容が占めてるやつだな」みたいな態度をついとってしまって良くないなーとなる。
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これの例外はラップかもしれない。
ラップの場合は言葉の良さが #主たる評価基準 になる。しかもメロディという概念があまりない。 ------
こう言いたくなってしまう根本理由は、世の中には歌詞のない音楽もいっぱいあるからかもしれない。
歌詞を理由に音楽を好きになる人ってインストゥルメンタルとか聴けるのかな。