優秀さと頼りになるのあいだ
優秀さは他人からの期待内容がまずあって、それに沿っているという意味での有能さと考えられる
一方で「頼りになる」とは、他人からの期待の内容が予め決まっていない感じがする
「どういうことをやってくれるかはわからないが、この人ならやってくれそう」というニュアンスが含まれる
つまり、他人からの期待をつねにすでに(always-already)超えている
別の言い方をするならば「甲斐性」である
この意味で、「優秀なリーダー」や「優秀なマネージャー」は一種の矛盾をはらんでいる
リーダーであるにももかかわらず、他人からの期待の内容が予め決まっているのだとしたら、その期待している他人のほうが優越している(ないし影のリーダーである)ことになる
それはリーダーにとっての有能さの定義に反する