ヴァルター・ベンヤミン『一方通交路』
実は読んでいない。
引用したいフレーズがあるので元のやつを読んでみたいという不埒な理由でメモしている。
Kindleで買える日本語の著作集にはないらしい。
英語版はあるようだ。原著はドイツ語だと思うので本来ならそちらを当たる方が良いのだろうが…。
以下、英語版より拙訳。
Quotations in my work are like wayside robbers who leap out, armed, and relieve the idle stroller of his conviction.
私の作品における引用とは、道端の強盗犯のようなものだ。ぼんやりほっつき歩いているところへ武器を持ったまま飛び出してきて、確信(犯)的なものをすっかり取り除いてしまうのだ。
f_subal.icon めっちゃ訳すのが難しい…ので多分これは間違っている
The killing of a criminal can be moral――but never its legitimation.
犯罪者を殺すことは道徳的でありうる――が、それを正当化することは決して(道徳的では)ありえない。
f_subal.icon 「引用してみたいフレーズ」とはこれ
f_subal.icon「 #倫理 的」と訳されてる方で見たことあったが、英語版だと moral だった The provider for all mankind is God, and the state his deputy.
The expressions of people moving about a picture gallery show ill-concealed disappointment that only pictures hang there.
画廊を歩き回る人々の表情が示しているのは、そこに絵しか架かっていないことへの隠しきれないがっかり感である。