黒塗り世界宛て書簡_映像メイキング
「もっとカッコイイ映像演出があるんじゃないか」と1年くらい考えていたのですが結局思いつかなかったのでシンプルな映像を3時間ほどかけてつくりました。
なのでここで語ることは多くないのですが、あの映像を省力して3時間で作る方法についてここには記します。
使用ソフトはAfter Effectsです。
「GG 文解」というテキストをシェイプにするスクリプトを作成しました。
構造分解や一括変換、プリコンポーズ等に対応しています。
このプラグインは本当に超ありがたく、これを使えばボタンひとつでテキストを1文字ずつに分解できます。
真ん中のパネルを「Divide to Character」に設定し、左のボタンを押すだけで文字がバラバラのシェイプレイヤーに分解されます。
https://youtu.be/4lGNtA9QSAk
本当にありがたい……。これで文字ごとにアニメーションをつけられるようになります。
Motion Toolsも本当に便利で、これによって様々な作業が日々大幅に時短されています。(以前は無料だったんですがいつの間にか有料になっていた。でも購入の価値あり。)
色々機能がありますが主に自動でイージング(緩急)をつけてくれるやつと、複数オブジェクトを指定幅でずらして配置できる機能のふたつに頼りまくっています。
https://youtu.be/uUT3JL3Aric
適当に開始から15fくらいのところにキーフレーム(着地点)を打って、その後でオブジェクト(文字)の先頭に移動し文字全体を左に移動。
しかしこの状態だと等速運動になってしまうので、キーフレーム全体を選びMotion toolsのスライダーの「>」(減速)の値を100に指定してポチる。するとシュッとイージングの効いた減速移動が一瞬でまとめてかけられます。
それができたら次にオブジェクトをまとめて選択し、「SEQUENCE」のボタン横のoffsetを1(1fずつずらす)、stepを2(2個ずつずらす)に指定して「SEQUENCE」をポチります。するとオブジェクトが階段状になり、ズラララと文字が出るアニメーションの完成です。
黒塗りバーについても軽く。
https://youtu.be/1eKLfsqqrlQ
黒塗りバーは黒い長方形のアンカーポイントをMotion Toolsのアンカーポイント移動パネルを使って左に寄せ、長方形のスケールのx軸だけを変化させることで作っています。
https://youtu.be/QANUnkq0Zcc
モノクロのノイズデータをレイヤー上に配置して非表示にしておき、長方形に「ディスプレイスメントマップ」を適用、ソースを先程のノイズに指定します。そして垂直置き換えは0にして、「水平置き換えに使用」を「輝度」に指定。あとは登場してから徐々に水平置き換えの数値が小さくなるようにグラフを書けば完成です。
あとは映像全体にもう少し粗めのノイズでディスプレイスメントマップをちょいちょいかけ、あとテクスチャを全体に乗っけて完成です。