64
Ⅵm7→ⅣM7
冷たく沈んだ印象。構成音が近いのであまり展開しない。展開が必要ないダンスやエレクトロニカで用いられる。
・炉心融解/iroha(Aメロ)
・Wall of Strings/Ben Böhmer
・惑星タントラ/MONDO GROSSO
・本当は怖い愛とロマンス/桑田佳祐(Cメロ)
Ⅵm→Ⅳ→Ⅵm→Ⅳ
→{Ⅴ→Ⅴ/Ⅳ}→{Ⅰ/Ⅲ→bⅢ}→{Ⅳ→Ⅱ/#Ⅳ}→{Ⅴ→Ⅰ}
炉心融解でみる64と63の比較
Ⅵm→Ⅳ以外でⅥmを中心に2つのコードをループする代表的なものにⅥm→Ⅲmがある(63)。 炉心融解を例にとって両者の雰囲気の違いを体感してみる。
https://youtu.be/qDXjXeKGERI
前半は本家通りのⅥm7→ⅣM7ループ。
後半はⅥm7→Ⅲm7のループ。
前半と後半で印象が全く違うのがわかる。
Ⅵm7→ⅣM7はそれぞれの4つの構成音のうち3つが共通しており、結果進行感の弱い停滞した印象となる。
対してⅥm7→Ⅲm7は4度で上下に動く最もパワフルな進行で、結果前半と比べ激しい情緒が発生している。この曲で演出したいのは冷たく落ちていくようなニュアンスなのでⅥm7→Ⅲm7の進行はかなりくどく聞こえるはずである。