分割されていない時間によってのみ実現する思考
201225
常人が「日が暮れちゃうから」で引き返す暗く深い洞窟を黙々と奥へ進むような、そんな人間にしか辿り着けない境地があるように思える。そこまで行った人間がどこに位置しているのかは常人には到底把握できないんだろうけど……
そこに至るためには洞窟を踏破するための脚力も必要だと思うが、引き返す必要がない環境、つまり時間が何者にも分割されていない環境を用意することも大事なのだろう。洞窟から一旦出ると、知った道でも戻ってくるのに時間が掛かる。
実際思考というのは運動というより燃焼に近いという感覚があり、一度燃え広がれば自然に進むが一度消えると着火にエネルギーがかかる。だから連続した思考の時間が取れる環境を作るのは大切だと思うものの、この着火が早い人はたとえ分割された時間の中でも豊かな思考を育めるのだろうな……とも思う