Google Driveで同名ファイルが2つ以上できてしまった時の対処
このページは
Google Driveに同名ファイルができてしまい、それぞれのファイルが個別のPCと同期されるようになってしまった場合に、それらを「マージ」し、同名ファイルを一つにまとめる方法の覚え書き。
発生条件
Google Driveと2台以上のPCとの同期アプリを使用しており、一方のPCでファイルを編集し、それが他のPCに同期される前に他のPCでファイルを編集してしまった時などに、Google Drive上に同名のファイルが2つ以上できることがある。
観測される症状
同名ファイルができていることは、Google Drive Webで確認できる。
同名ファイル(仮にファイル名をfoobarとする)ができた場合には、それと同期するように設定されたPC上のGoogle Driveフォルダには、「foobar」、「foobar (1)」、「foobar (2)」のようなファイル名のファイルができ、同名ファイルのそれぞれと同期されるようになる。
対処に利用する(前提とする)システムの振舞い
(1) ファイルの削除(ゴミ箱に入れる)と復元に関する振舞い
ある一つの同名ファイルをゴミ箱に入れて復元する(この操作はGoogle Drive Webから行うことを推奨)と、PC上のGoogle Driveフォルダ上の同名ファイルへの付番は、(ゴミ箱に入れる前の番号にはよらずに)復元した時点で最も小さい番号(付番なしは付番(1)より小さいと見なす)となる。例えばPC上のGoogle Driveフォルダに(ドライブ上の同名ファイルfoobarに対応して)「foobar」、「foobar (2)」、「foobar (3)」の3つのファイルがあるとき、「foobar (2)」又は「foobar (3)」に対応するドライブ上のfoobarファイルを削除した後に直ちに復元すると、復元したファイルに対応するPC上のファイル名は「foobar (1)」になる。
上記の帰結として、全ての同名ファイルをゴミ箱に入れて適当な順序で復元すると、PC上のGoogle Driveフォルダ上の同名ファイルへの付番は、(元の付番にはかかわり無く)復元した順序に小さい方(付番なしは付番(1)より小さいと見なす)から大きい方へと付け直される。
ゴミ箱内のファイルには、ゴミ箱に入れた時刻がタイムスタンプとして表示されるので、それを手がかりに復元するファイルを識別する(いっときにに複数のファイルをゴミ箱に入れると、ゴミ箱内の複数のファイルのタイムスタンプが同一になってしまい、識別ができなくなるので注意が必要)。
(2) ファイルの更新履歴に関する振舞い
Google Drive Web上で、目的のファイルの三点メニューをクリック(又は右クリック)して出てくるメニューから、ファイル情報>版を管理、と辿って表示される「版を管理」ダイアログで「新板をアップロード」をクリックしてPCから適当なファイルを選んでアップロードすると、当該Google Driveファイルの最新版として選んだファイルの内容が追加される。
またこの「版を管理」ダイアログで、目的の版の三点アイコン>削除、とすることで、Google Driveファイルから当該の版が削除される。
「新板をアップロード」で選ぶPC上のファイルを過去の版から生成するには、この「版を管理」ダイアログで、目的の過去の版の三点アイコン>ダウンロード、とすることで可能である。
適切な順序で上記3つの操作を繰り返すことにより、任意のGoogle Driveファイルの履歴(過去の版とその順序)の内容を望み通りに操作することができる。
大まかな作業手順
※ここでは、履歴=Google Driveファイルの版の順序集合、と定義する。
同名ファイルの中から、ベースとするファイル(望みの履歴にもっとも近い履歴を持つファイル)を一つ選ぶ。
ベースとするファイルの履歴に追加したい版を(同名ファイルの履歴の中から)必要なだけPC上のファイルとして生成する。
ベースとするファイルの履歴に、望みの版を追加(アップロード)してゆく。
ベースとするファイルの履歴から不要な版を削除する。
ベースとするファイルを含めて全ての同名ファイルをゴミ箱に入れて、ベースとするファイルだけを復元する。
(2024-12-15)