分断を抑える汎用SNS
#SNS
pol.isはすばらしいけどXの代替となるようなSNSじゃないよね。Xとおなじじゃなくていい。代替じゃなくていいんだけどさ、XとかFBとかinstagramとかみたいにひろくつかわれるようなもので、分極化をおさえられるようなSNSってどんなかな
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はい、おっしゃる通り、pol.isは議論を可視化する素晴らしいツールですが、X(旧Twitter)のような汎用的なSNSとは目的が異なりますよね。XやFacebook、Instagramのように広く使われながら、分極化を抑えられるようなSNSのアイデアについてですね。
そのようなSNSを実現するには、「人々のつながり方」と「情報の流れ方」に根本的な工夫が必要になると思います。いくつかのアイデアを挙げてみますね。
1. 感情や偏見を抑制するインターフェース
感情ラベルの非表示化: 「いいね」や「炎上」を示すような感情的なリアクションを非表示にする、あるいは全く異なるリアクションシステム(例:「共感した」「新しい視点を得た」など、建設的な選択肢のみにする)を導入します。これにより、感情的な対立が煽られるのを防ぎます。
「フィルターバブル」の打破: ユーザーの関心や政治的傾向と異なる意見がランダムに、かつ丁寧な形で表示される仕組みを組み込みます。アルゴリズムが自動的に、ユーザーが普段見ないであろう視点を提供します。
2. コミュニティの再設計
小規模で目的志向のグループ: 巨大なプラットフォームではなく、特定のトピックや目標を持った小規模なコミュニティを推奨します。人々は興味を共有する仲間と深い議論ができ、無差別に罵り合うような状況を防ぎます。
専門家やファシリテーターの活用: 重要な議論の場には、中立的な立場から議論を円滑に進める役割の人が関わるようにします。これにより、荒れやすいトピックでも建設的な対話が促されます。
3. 新しい評価システム
貢献度に基づく評価: 投稿の閲覧数や「いいね」数だけでなく、議論への貢献度(例:新しい視点の提示、事実に基づいた情報の提供、他者への敬意ある態度など)を評価するシステムを導入します。これにより、炎上を狙った投稿よりも、質の高い投稿が評価されるようになります。
参加者による相互レビュー: 議論の終わりに、参加者同士がお互いの発言を建設的だったか、尊重されていたかなどをレビューする仕組みを設けます。これにより、参加者自身の行動を意識させる効果が期待できます。
これらのアイデアは、ユーザーが「対立」ではなく「理解」を目的とするようにデザインされています。もちろん、Xのようなシンプルさや拡散力とのバランスを取ることは難しいですが、分極化が進む現代において、より良いコミュニケーションのあり方を模索する上で重要な視点ではないでしょうか。
ご自身の考える理想のSNSはどんなものですか?
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ああいいね。「ユーザーが普段見ないであろう視点」はうまくやらないとバックファイヤーしそう。小規模グループはredditやActivityPUBでうまくいっているようにみえる。エコー・チェンバーの可能性はあるけど、小規模グループにいることが自明であるため、そこまで激しくなりにくいとはおもう。とはいえ4chのような掲示板ではおこっていたよね。私が触れていない他の要素はすばらしいとおもう。
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貴重なご意見ありがとうございます。「ユーザーが普段見ないであろう視点」の提供は、確かにやり方を間違えると反発を招く可能性がありますよね。4chanのような例を考えると、匿名性や文化的な背景も影響していそうです。
おっしゃる通り、小規模グループはRedditやActivityPub(マストドンなど)で成功しているように見えます。これは、コミュニティのルールや文化が内側で形成されやすく、参加者もそのルールを承知しているため、エコーチェンバーになりやすい反面、極端な対立が起こりにくいというメリットがあります。4chanのような匿名性の高い掲示板では、帰属意識が薄く、過激な発言がエスカレートしやすい傾向があるのかもしれません。
匿名性という要素
この「匿名性」も、分極化を防ぐSNSを考える上で重要なポイントになりそうです。
完全な匿名性: 4chanのように、完全に匿名だと責任感が薄れ、過激な発言が増える可能性があります。
実名制: Facebookのように実名制にすると、発言に責任が伴う一方で、意見が異なると人間関係にヒビが入ることを恐れて、当たり障りのない意見しか言えなくなる(議論が深まらない)という弊害も指摘されています。
分極化を防ぎつつ活発な議論を促すには、この両極端の中間を探るのが鍵かもしれません。たとえば、ユーザー名はあるものの、経歴や顔写真などの個人情報を非公開にするといった方法や、信頼度を担保する評価システムを導入するなどが考えられます。
分極化を緩和するもう一つの要素
小規模グループや匿名性の話の他に、**「情報の文脈を提示する機能」**も、分極化を抑えるのに役立つかもしれません。
議論の要約: AIなどが、複数の意見を中立的に要約し、議論全体の論点を明確に提示する。
事実確認の表示: 議論されている内容について、公的機関のデータや信頼できる情報源に基づくファクトチェック情報を自動的に表示する。
このように、個々の意見の対立に焦点を当てるのではなく、議論全体の構造を客観的に示すことで、感情的な対立を減らし、建設的な対話に導くことができるのではないでしょうか。