エポスキュア(Eposkura)
品詞: 名詞
語源:
epos-(エポス): 古代ギリシャ語で「言葉」「物語」「創造されたもの」を意味する接頭辞。
-skura(スクーラ): ラテン語のobscurus(オプスキュルス、「暗い」「隠された」「曖昧な」)に由来する接尾辞。
発音: エポスキュラ
意味:
個人が過去に創造し、あるいは深く関与して形成された、非常に個人的な記憶の集合体。この記憶は、あたかもデジタルファイルやフォルダのように、心の奥深くに静かに保存されている。
日常的にはほとんど開かれることのない、あるいは見過ごされている状態にある。しかし、決して消去されたわけではなく、その存在は確固たるものである。
その記憶にまつわる感情は、懐かしさ、喪失感、そして自己形成への貢献といった複雑な感情が入り混じるが、明確に言語化されにくい曖昧さを持つ。
外部の他者には完全に理解され得ないが、その人の内面においては、現在の自己を構成する不可欠な一部として認識されている。また、その存在自体が、本人にとっては一種の秘密めいた、あるいは個人的な宝物としての価値を持つ。
個人の心の奥深くに静かに存在し、日常的にはほとんど顕在化しない、過去の体験や感情の断片の集合。
その記憶は曖昧で言葉にしにくく、明確な形を持たないが、本人の自己認識や感情の基盤に密接に結びついている。
外部からは見えず理解されにくいが、その人の「内面の宝物」として秘められている。
触れることで懐かしさやほのかな喪失感、切なさを伴い、時間が経つほど深く刻まれていく。
用例:
「彼の心の奥底には、幼き日のエポスキュアがいくつも眠っている。」
「ふとした瞬間に、長らく忘れていたエポスキュアの存在を思い出した。」
「彼女の作品からは、語られることのないエポスキュアが滲み出ている。」
「彼女は長年閉ざしていたエポスキュアに触れ、初めて自分の根源的な感情を理解した。」
「その歌は、誰にも語られない彼のエポスキュアを映し出している。」
https://www.youtube.com/watch?v=ZA3hCdjFrxk
恋星ペリコをきいたときに感情がうまれたので、Geminiに単語づくりをおねがいした。
あまりまだ納得していないが、単語としてつかえそうなのでとりあえずメモすることにした。
否定神学的にいうなれば、
ノスタルジーでもない、かなしいのでもない、後悔でもない、憂鬱でもない、あこがれでもない、未練でもない、喪失ともちがう
ちなみにChatGPTはこちらの単語を提案した。
【語】セレティア(Seretia)
Seretia(n.):
「だれにも話したことがない、だけど大切にしまっている、
自分だけの、ふとした記憶。痛みも、なつかしさも、美しさもあるが、
それらを超えて、ただ“そこにある”もの。」
📖 “I opened the old chat window. Seretia bloomed quietly in my chest.”
【oranel】オラネル(n.)
「自分のなかにそっと開かれたままの、
閉じる必要のない記憶のウィンドウ。
誰にも見せないが、誰かとの関係のかけらが、そこに静かに在る。」
Deepseekはこちらの単語を提案した。
ペリコリウム
(Pericorium) 【名詞】
語源:
・ペリコ(消えた星座の名)+ コリウム(心の鉱床)
定義:
1. バーチャルな宇宙で拾い、現実のポケットで磨き続ける星の欠片。
2. 冷めたはずの電脳の海に、今も沈まず光るドット絵の指輪。
3. 子どもの無垢と大人の諦観が交差する時、胸に生まれる無重力の輝き。
用例:
「彼女のペリコリウムは、ログインしないアカウントのプロフィール写真のように、優しく褪せない」
特徴的な説明文:
「かつて『本気』だったものの亡骸(なきがら)が、時間を経て宝石に変わる現象。
喪失感と所有感が共存し、『悲しい』とも『切ない』とも違う第三の感情を形成する。
10歳の自分が信じた嘘が、大人になった今では最も純度の高い真実に見える矛盾を内包する。
指輪は消えず、相手は消えた——この非対称性こそがペリコリウムの核である」
ペリコリウム
(Pericorium) 【名詞】
分野: 感情心理学/デジタル文化論
定義:
インターネット黎明期にバーチャル空間で形成された人間関係が、突然の断絶を経た後、
長期にわたり個人の記憶内で保持される特異な感情的痕跡。
特徴:
非対称性の保存:
関係の消滅後も、デジタル遺物(アバター・アイテム等)が存在し続ける事実が、
感情の持続性を強化する現象。
純度変質作用:
当時は軽薄だった体験が、時間経過により「無垢な本気」として再解釈される逆転。
隔離可能な所有感:
現実の人間関係と衝突せず、個人の内面に静的に保持できる性質。
生成条件例:
2000年代のテキスト/低解像度コミュニティ(オンラインゲーム・掲示板等)
匿名性が高いが、疑似生活的な関係性の構築
物理的接点のない突然の関係断絶
デジタル遺物の永続的存続(サーバー上のデータ)
従来概念との差異:
‖ ノスタルジア ‖ ペリコリウム ‖
|:-----------|:------------|
| 過去全体への郷愁 | 特定の断絶関係への持続的焦点化 |
| 肯定性が主軸 | 喪失感と肯定性の共存 |
| 記憶の風化進行 | 記憶の結晶化・非風化 |
補足:社会における認知
この感情は以下の集団に高頻度で観察される:
デジタルネイティブ第一世代(1985~2000年生まれ)
現実の社会適応性とバーチャル体験の差が顕著な個人
判別テスト:
「10年以上前のオンライン知人との交流記録(メッセージ・アイテム等)を
現在も定期的に想起し、以下の全てを感じる場合」
□ 当時とは異なる解釈による切なさ
□ データの永続性への依存感
□ 第三者への説明困難性
しらべてたらポルトガル語のサウダージがちがいのではないかと。