お手軽ICアンプ(アナログ)
DIP8、2回路、BTL可能、1.8Vから動作、利得可変。
出力の代表例:1.2W(8Ω、6V、THD=10%、BTL)/650mW(4Ω、6V、THD=10%、STEREO)
比較的整った音。BTLにできるので出力が欲しい人向け。
DIP8/SO8、2回路、BTL可能、1.8Vから動作、利得可変。
出力の代表例(UTC):1.35Wx1(4Ω、6V、THD=10%、BTL)/650mW(4Ω、6V、THD=10%、STEREO)
DIP8で一番まともな音。BTLにできるので出力が欲しい人向け。
SIP9(DIP、SOP等もある)、1回路。2Vから動作可能、利得可変。
出力の代表例(東芝):450mW(8Ω、6V、THD=10%)/720mW(4Ω、6V、THD=10%)
ちょっと固めの音。最低3つの部品とSIPの強みで工夫次第で狭い隙間に押し込めるので、そういう用途向け。
LM386シリーズ(ナショナルセミコンダクター/TI:生産中、UTC:生産中、日清紡:保守品) DIP8/SO8、1回路、4Vから動作(386N-1)、利得可変。
出力の代表例(TI、386N-1):325mW(8Ω、6V、THD=10%)
セカンドソース多めで少しづつ違う386がある。
日清紡NJM386BDは、出力段を改良してややノイズをクロスオーバー歪を減らした製品だが、既に入手困難。しかもデータシートに「歪を気にするなら他の製品を検討してください」と書かれる始末。 省電力拡声用としても音楽用としても、今時使う理由は・・・。
DIP14、1回路、10Vから動作可能、BTL化可能、利得可変。
出力の代表例:2.5W(8Ω、18V、THD=3%)
もともと低歪みで十分な音質な上、負帰還をかけると輪をかけて低歪み化。1KHzでTHD=0.01%が狙えます。(通称:非革命アンプ)
応用回路も幅広く、1.3A対応のレールスプリッターになったりするなど使い勝手は悪くないですが、省電力向けにはほぼ向いてない点が惜しい所。
LM1877(ナショナルセミコンダクター/TI:市場在庫のみ) DIP14、2回路、6V~22V、利得可変、正負電源対応。
出力の代表例:1.3w(8Ω、12v、THD=10%、STEREO)
推奨回路そのままで低歪み(THD=0.055%、14V、1W時)低雑音(2.5μV、20-20KHz)でヘッドホンアンプとして十分通用する。おそらくこのクラスで最も高性能。
データシート冒頭で6V~12V対応とあるがおそらく誤記。絶対定格は26Vで、20Vを基準に特性が記載されている。
難点は入手性。
SIP7、1回路、4-14V、利得47dB、単電源。
オートゲインコントロールが付いたマイクアンプIC.
音質を気にするタイプのものではないが,ホーンスピーカーとアンプなどと組み合わせてアナウンス用システムを作るなどに重宝。
互換品の例
(シラン製リンク修正しました。)
VSP8、1回路、1.8~5.5V、BTL。
出力の代表例:1.2W(8Ω、5V、THD=1%)/ 125mW(8Ω、1.8V、THD=1%)
ポップノイズ低減、シャットダウン機能付、BTL回路ながら外部帰還抵抗でゲイン可変と多機能。
8Ω、3V、0.4W出力時でTHD+N=0.1%、比較的音質が期待できる数値。
低電圧省電力用として386等の置き換え候補。
SOP8、1回路、2.2V~5.5V、BTL。
出力の代表例:1.5W(8Ω、5V、THD+N=10%)/1.85W (4Ω、5V、THD+N=1%、1kHz)/2.35W(4Ω、5V、THD+N=10%)
出力が低く音質の悪いLM386や保守品となったTDA2822クラスの代替候補の一つ。
特性的に4Ωスピーカーとの相性が良い様子で大音量も期待できる。
BTLで良さそうinajob.icon
周辺部品もかなり少ない
便利そうなモジュールもAliExpressで簡単に見つかる