1週間を6日と考える
ところが、私よりも年上で人生経験の豊かな人たちから、 「7日と考えるよりも6日として考えたほうが能率が上がり、 より充実した生活ができる」と教えられることが一度ならずあったのである。実際、現在の私は 「自分で計画したことにも従事せず、その時々で気まぐれに思いついたことだけをやる日」 を7日間のうちに1日設けている。 だから週1回の休日がもつ本当の意味を (つまり、精神に及ぼす効用を) 充分に理解できている。自分の時間―――1日24時間でどう生きるか アーノルド・ベネット58ページ
ただし、休日の余分な1日は、「たまたま手に入ったもうけものの1日」 と考えるべきであって、 必ずいつも自分の懐へころがり込んでくるものとして当てにしてはならない。 そう心得ておけば、 その日が利用できなくなっても損をしたような気になったり、 当てがはずれたと大騒ぎしなくとも、すみやかに 6日間の計画に戻ることができよう。
自分の時間―――1日24時間でどう生きるか アーノルド・ベネット (イエロー) 59ページ