酔いがさめたら、うちに帰ろう。
https://m.media-amazon.com/images/W/MEDIAX_849526-T1/images/I/81I6szxc47L._SL1500_.jpg
鴨志田穣
最初はドラマチックな展開と思って読んでいたが、途中からガンガンページを飛ばすように。なんでかなあ....と思ったけど、単純につまらないからなんだなと。基本アル中のアル中記って「酒飲んで倒れて救急車。その後も酒がやめられず、結局強制入院。その後はAAなどに参加してみたが.....」的なものに収斂するのでは。
しかもアル中って当然アルコールの影響で記憶が曖昧だし、語りの主体として相当不安定。したがってそれでもアル中記を書くのであれば「自分をどこか突き放した感じ」や「超絶記憶力」がないとおもしろくないんだけど（吾妻ひでおはそれがあった）この鴨志田さんはどちらかというと「つまんないもんでもおもろく盛る！」のほうにライターとしてのスキルがあり、また持ち味だったりするので、そこを楽しめるかどうかが評価の分かれ目になるかと。
なんていうか、酒じゃなくて自分に酔ってる感じ。自分勝手な感じがどこまでもあって。女性と見ればすぐなんか性的な感じ発散させてるし、昔の彼女に.....みたいに女のことばっか思い出してる。でも、この人にそういう臭さを捨てさせても別にこれ以上よくならないしな。相性かと。