訂正可能性
ウィキペディアの「
過去ログ
へ戻る」ボタンのおかげで、あるページを荒らすより荒れたページを元に戻す方が簡単になったーーそれは新しくより高いレベルの信頼の仕組みを作り、かつてならこれだけ大規模にはあり得なかった人、人間の振る舞いを強化することになった。
〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則
ケヴィン・ケリー
p.362
だからウィキペディアがそのプロセスをさらに進化させていることを知っても驚くことはない。毎年、新しい構造がレイヤーとして付加されていくのだ。論議が沸騰する記事については、一番上にいる編集者が凍結し、指定された編集者を除く不特定の人々が手を加えられないようにしている。 何を書いていいかについてのルールや形式が増え、より多くの承認が必要になっている。しかし、そうやって品質は向上する。私は今後50年間で、ウィキペディアのかなりの記事は編集者がコントロールし、査読され、事実確認がなされ、認証が与えられるようになると考えている。それは読者にとって良いことだ。その各の段階で、
小規模のトップダウン方式のスマートさが、大規模なボトムアップのいい加減さを相殺する
のだ。
〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則
ケヴィン・ケリー
p.203