自己評価
私たちは、他者に受け入れられ好意的な態度を向けられると、うれしく感じ、自己評価が上がる一方で、他者から排斥を受けると、自己評価が低下するし、身体的な痛みと同様の生理的反応までもがもたらされる。
このような関係を前提とすれば、自分自身の自尊心の状態を内省することで、他者からの受容度を推測することができる。「高い自尊心を持つ状態は受容されているシグナルだ」というように、自尊心が社会受容のモニターとして機能する。その際、人柄のよさは一般的に他者からの好意を獲得するのに必要な資質であるので、そのような特性の有無は他者からの受容または排斥につながるという点において、自尊心と連動することになる。なぜ心を読みすぎるのか みきわめと対人関係の心理学 p.59