生きていると死んでいないは違う
「勤め出して、ほぼ十五年になります。 この十五年の間に、何を誇れるようになったのか。 何を達成したと言えるのか。 私に言えるのはこれだけです。 『そこそこの給料をもらってる』 いったい何がいけないんだろう。 私は真面目に、一生懸命に働いてる。 仕事だって、手際よくきちんとこなしてきた。 なのに一向に出世できない。そのことに不満を漏らしたとしても、こう言われるのが落ちです、 『仕事があるだけいいじゃないか』 黙って感謝しろって? それじゃまるで、生きているというのはまだ死んでいないこと、 と言わんばかりじゃないですか」仕事は楽しいかね? デイル・ドーテン • 13ページ