少子化
https://gyazo.com/11e1ff0bdf2454751a00d8ff03848701
日本の少子化の要因を分析した論文を発表しました(共著)
結論は、「高収入・高学歴の人ほど子供を産んでいるし、子供の数も多い」でした(ざっくりした説明ですが)
詳細は以下に続きます。
・1943-48年生まれと、1971-75年生まれを比較すると、子供を「持たない人」の割合は、男性では14.3%から39.9%に、女性では11.6%から27.6%に増加。子供を持たない人の割合が3倍近く増えています。
・「子供を持たない人」だけではなく、「子供が二人以上」の割合も減っています。
・男性の場合、高学歴・高収入・正規雇用ほど、「子供がいる割合」「子供が三人以上いる割合」ともに増えます。
・女性と学歴の関係は少し前までは学歴が高いほど子供がいない割合が高かったが、現在は学歴との相関なし
・男女とも、大都市ほど子供の数が少ない
以下は今回の結果から感じる個人的な考えになりますが、
・過去30年の間に子供を持たない人の割合が男女とも3倍近く増えたことは純粋に驚きます
・男性で高所得・高学歴の人ほど子供がいるというのも想像通りでした。先行研究でも、男性の学歴や収入は婚姻や異性との交際に相関が見られています
・女性に関しては学歴(さらにはそこから想定される年収)と子供の数が関係なくなったことは興味深いです。欧州の先行研究では逆転現象が起きていて、女性も男性同様に、高学歴・高収入の女性ほど子供を持つようになっています。日本でも同様の傾向が見られるようになるか、今後さらなる研究が必要です
V・都市部ほど子供が少ないのは体感通りです。
なお、今回の研究は以下の通りプレスリリースを出していますが、こちらからより詳細な結果について日本語で閲覧可能になっています。よろしければご覧ください。
https://m.u-tokyo.ac.jp/news/PR/2022/r
https://twitter.com/harukask1231/status/1519593290768605185?s=20&t=9bsC-C0n5LQE6ljhE5Zxbg
新「少子化とパラドクス」
https://gyazo.com/351362945695b3e231d095abcfac3de0
新「少子化とパラドックス」
子供がいない人が増えた為、国が少子化対策をとろうにも広範な支持が得られず、結果的に富裕層以外は子を作り難くなり、彼らは多額の養育費を使えるから教育機会や進学時の平等が失われ、ますます庶民は子作り意欲を失う現象
が生じつつあるのでは
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