子どもが同時に遊べる人数
大学院生だったダニ・ホーカー・ボンドは、 五歳から青年期半ばまでの一連の発達の過程とはどのようなものか、 そしてその発達過程は一人の子どもが同時に遊べる子どもの数 (彼らの自然な集団サイズ)にどう影響するのかに関心を抱いた。 そこで彼女は学校の休み時間、一人の子どもが平均何人と同時に遊んでいるのかを観察した。 その後で彼女はその子を教室に連れていき、 子ども用のメンタライジング課題でその子のメンタライジング能力を調べた。 すると子どもが同時に交流できる遊び相手の数は、年齢層が上がるにつれて増え、平均では五歳だと約二人、一一歳だと三・五人ぐらいだとわかった。なぜ私たちは友だちをつくるのか ロビン・ダンバー ・ 383ページ