女は笑うが男は笑わない
マーク・ミーフー (当時は私の研究室の研究生だったが、 現在はオーストリアにあるウェブスター・ウィーン大学の助教授)は一連の観察研究と実験研究から、二人の人物が交流している最中に出るデュシェンヌ・スマイルの多くは寛容さの表れであることに気づいた。 実際、 笑顔は寛大さや外向性の表れと受け取られることが多く、特に男性の顔ではその傾向が強い。 しかし笑顔の見え方は男女の違いが大きく、笑顔が寛容さの表れという評価が最も多かったのは、 笑みを浮かべるのが女性、 評価するのが男性の場合だった。 ミーフーはまた、 人々が自由に集うダンスクラブのような場所、 それもその集団にさまざまな年齢層の人がいる場所では、若い男性のほうが年配の男性より非デュシェンヌ型の笑顔 (つくり笑い)を見せることが多く、 女性は年配の女性のほうが若い女性よりもつくり笑いをすることが多いことも明らかにした。なぜ私たちは友だちをつくるのか ロビン・ダンバー・222ページ