外聞がいい人間はヤバい
恋愛関係も友人関係も、現実にはあえて目をつぶり、 その相手を美化することで生まれる。 だから小さなことをあまり気にしてはいけない。なぜなら私たちが恋に落ちる相手は人ではなく、自分の心の中に作り上げた仮想の人格だからだ。普通は、その人と一緒に過ごすうちに、 相手の本当の姿がわかってくる。 そしてその人が、自分が思っていたほど完ぺきな人物ではないとわかったとき、私たちは分別ある妥協をするのだ。 けれど詐欺師たちは自分の本性がバレないよう細心の注意を払う。 おかげで私たちは冷静な判断ができなくなり、 心の中の仮想の人格だけがどんどん誇張されていくのだ。 その結果、 私たちはその仮想の人格とどっぷり恋に落ち、もはや仮想と現実の見分けがつかなくなる。なぜ私たちは友だちをつくるのか ロビン・ダンバー• 324ページ