会話の話題は社交に関するものが多い
この二つの理由のどちらが先だったかに関係なく、 私たちの会話がほぼ社交に関する話題ばかりであることは多くの研究で明らかになっている。 私たちの初期の研究では、ニール・ダンカンとアンナ・マリオットと私の三人が、カフェやそのほかの場所で自然に交わされていた人々の話をサンプルにし、会話の話題を一五秒ごとに一〇の種類(人間関係、個人的経験、 文化/芸術/音楽、宗教/倫理道徳、 政治、 仕事など)に分類した。 すると男女とも、会話時間の三分の二を社交的な話題に費やしていた。 男女の違いは二点だけ。 まず男性は、男女混合の集団にいるときのほうが男性だけでいるときより個人的経験について話すことがずっと多かった。 またその場に女性がいれば、ほかの人の話や専門的な話をすることもずっと多かった。 いっぽう女性は、女性だけの集団にいようが、 男女混合の集団にいようが、 話題の種類はほぼ同じだった。なぜ私たちは友だちをつくるのか ロビン・ダンバー・214ページ